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【川崎】知念慶が「痛くて嬉しい」90+4分逆転ヘッド弾!「アキさんがあの態勢で…」

湘南戦で決勝ゴールを決めた川崎の知念慶。協力:川崎フロンターレ

70分から足がつっていた。「痛い痛い痛い」と小声で叫ぶ背番号20を中心に、歓喜の輪ができる。

[J1 30節] 川崎 2-1 湘南/2021年9月27日17:00/等々力陸上競技場

 川崎フロンターレが湘南ベルマーレに先制されながらも、旗手怜央の同点ゴール、そして90+4分の知念慶の渾身ジャンプヘッド弾で試合をひっくり返してみせた。川崎はリーグ4連勝で、2位横浜F・マリノスとの勝点差を「9」に広げた。残り試合は8だ。

 後半アディショナルタイムの90+4分、攻め続ける川崎は途中出場の家長昭博が右サイドでボールを収める。そして「来ると感じた」という知念がファーサイドに飛び込み、DFに競り勝つヘッドで合わせゴールネットを揺らした。

「70分過ぎぐらいから足がつっていて、そのあと最後のカードでジェジエウが交代したので、『もうやるしかない』と足が持つ限り、もう余力を残さず走り切ったことが得点につながり、すごく良かったです。アキさん(家長)があの態勢でボールを持った時、必ずファーサイドに来るので、余力の全てを使ってそこへ全力で飛び込んでいきました」

 ゴールした直後、足を伸ばしてつったまま倒れ「痛い痛い痛い」と小声で叫ぶ背番号20を中心に、歓喜の輪ができた。

「めちゃくちゃ足が痛かったので、痛さと嬉しさでわけが分からなくなりました」 

 頭がまっしろになったという知念は、そう言って笑みを浮かべた。

「ゴール前でのワンチャンスに全力を出そうと思っていたので、つなぎの部分は信頼する味方に任せて、自分はゴール前へ飛び込むことだけを考えていました。オニさんが期待してくれいているのを感じるので、その期待が信頼になるように、こうしたプレーを続けていきたいです。(今後に向けて)チームのためにしっかり走ることを一番に、チームを助けるゴールも決めていきたいです」

 ルヴァンカップ、そしてACL(アジアチャンピオンズリーグ)敗戦というショックが続いたが、その悪い流れを断ち切り、再び上昇しようとしている。知念の痛くて嬉しいゴール。川崎が痛みを乗り越えリーグ連覇へ、また一歩、しかも力強く近づいた。

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[文:サカノワ編集グループ]

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