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三笘薫が語るベルギー生活。唯一「勘弁してくれ」と思うこととは?

東京五輪での三笘薫。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA

充実の環境とともに、「練習では競争が激しく、毎日が楽しく幸せ」。

 ベルギー1部ロイヤル・ユニオン・サン=ジロワーズに所属している東京オリンピック日本代表FW三笘薫がこのほど、クラブのユーチューブ公式チャンネルに登場してロングインタビューに応じた。ブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオンFCからのレンタルの形で加入して約2か月、ベルギーでの充実の生活とともに、今後の意気込みと口にしている。

 ブリュッセル大学の講堂で取材に応じた三笘は、「日本代表歴がないのでプレミアリーグではまだプレーできず、レンタルでベルギーで結果を残すことでよりプレミアリーグに適応できればと思っています。ステップを踏んでプレミアリーグに行きたいと、ここを選びました」とユニオンを選択した理由を改めて説明した。

 そのうえでベルギーでは、「道路の通行が日本とは逆で焦りましたが、もう慣れました。美味しい食材が多く快適に暮らせています」と頷く一方で、「ブリュッセルの交通渋滞は、少し勘弁してほしいなと思います」と都市ならではの交通渋滞には困っていると明かした。

 チームではスーパーサブとしての起用が続ている。ただし、そこに焦りはない。川崎フロンターレ時代のように、ここからチャンスを掴んでいくしかない、と覚悟しているそうだ。

「ユニオンは歴史あるクラブで、2部で優勝したスタイルを続けて現在も好成績を残しています。そのプレーにしっかり馴染み、僕の特長を出して、違った色を出していきたいです」

「途中出場は日本でもよくやっていましたが、そこで結果を残せなければスタメンでも出られず、監督の信頼は得られません。もっともっとアピールしなければ、今のチームも好調なので、自分もまだまだだと思っています」

 最近はカップ戦で鮮烈のゴールを決め、リーグ戦でもアシストを記録。徐々にチャンスを掴んできている。

「チームは溶け込みやすく、選手がすごく優しかったです。監督、コーチともに歓迎してくれたのですごく入りやすく、そのなかで練習では競争が激しく、毎日が楽しく幸せに感じています」

 厳しい競争は、むしろ望んでいたこと。三笘はまずチームを突き上げる存在となって、貢献していきたいという。そしてその先、日本代表でのプレーも目指していく。

 同コンテンツでは、メディカルチェックや練習そして公式戦の動画とともに、他にも言語に関することなど興味深い話をしている。

 24歳の三笘は東京五輪後の8月10日、川崎フロンターレからイングランド・プレミアリーグのブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオンFCに完全移籍すると発表。労働ビザの問題とともにヨーロッパの環境に適応するため、1年目はベルギー1部のロイヤルに期限付き移籍された。

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[文:サカノワ編集グループ]

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