「二人の感覚でできた」畑大雅が鈴木唯人との元市立船橋コンビで藤尾翔太の先制点演出。湘南での残留争いへ「いいパフォーマンス見せたい」。Ｕ-22日本代表、香港に勝利

サカノワスタッフ

2021年10月29日

畑大雅。写真：徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

飛び出しからのクロスで、先制点をもたらす。

[U-23アジアカップ予選] 日本４-０香港／2021年10月28日13:00／Ｊヴィレッジ

　AFCウズベキスタンU23アジアカップ予選のグループK、U-22日本代表がU-22香港代表に４-０の勝利を収めた。カンボジア戦に続き２連勝を収めた日本は、U-23アジアカップの本大会出場を決めている。

　藤尾翔太（水戸ホーリーホック）が２ゴール、郷家友太（ヴィッセル神戸）、細谷真大（柏レイソル）も1得点ずつ決めて、２試合連続の４ゴール＆無失点。それぞれの特長を引き出し合えた点も好材料に挙げられた。

　開始14分の藤尾のジャンプヘッドによる先制点。左サイドで、鈴木唯人（清水エスパルス）の縦パスから抜け出た畑大雅（湘南ベルマーレ）のクロスから生まれた。

　アシストした畑は「新しい役割が求められ、そこで手応えを得られた一方で、まだまだ三人目の関係性、ビルドアップ、中へ入って行くプレーなど課題を残しました。プレーのバリエーションを増やしていきたいです。異なるシステムでもできる、いい感覚を得られたので、次につなげたいです」と、収穫と課題を口にした。

　この日は市立船橋高校時代のチームメイトだった鈴木と縦関係を構築。鈴木のパスが起点となり、二人の息の合ったプレーから先制の藤尾弾が生まれた。

「３年間一緒だったので、他の選手と組むより、やはりやりやすいのはあります。前回、前々回の合宿も一緒で、いい関係を築きながら二人の感覚でできて、アシストにつなげられて良かったです」

　また普段とは異なる“感覚”を身に付けて、今度は湘南で、J1残留争いに向かう。

　プロ２年目、19歳の畑は改めて気持ちを引き締める。

「ビルドアップの部分でなかなかいいポジションを取れていなかったので、そこはしっかり改善しないといけません。チームに帰れば残留争いが待っています。J1とJ2では選手の評価もだいぶ違ってくるので、いいパフォーマンスを見せて、チームのために貢献したいです」

　日本代表にとっても課題の左サイドで安定感とともに存在感を発揮。これからがとても楽しみなタレントだ。

[文：サカノワ編集グループ]