【清水】平岡宏章新監督が決意「愛するエスパルスのため」「『犠牲心』『一体感』で泥臭くても勝点3」。ロティーナ氏の後任、コーチから昇格
清水の監督に就任した平岡宏章氏が、オンラインによる記者会見で決意を示した。協力:清水エスパルス
2年連続での緊急登板に。
J1リーグ清水エスパルスの新監督に就任した平岡宏章コーチが11月4日、オンラインによる記者会見で抱負を語った。昨季に続くシーズン終盤での登板に。今回、就任要請は同日にあり、「愛するエスパルスを前へ進ませるために」と引き受けることを決断した。平岡新監督は「『犠牲心』『一体感』を持って、勝点3を取るため泥臭くでもいいので、そのための準備をしていきたいです」と決意を示した。
「2年連続でこのような形になり、コーチとして非常に責任を感じています。私の愛するエスパルスがこれからさらに強くなっていくためには、前へ進んでいくしかありません。そう考え、今回、(監督を)やらせていただくことになりました。残り4試合、非常に厳しいなかではありますが、選手たちのポテンシャルを存分に発揮させられるように、頑張っていきたいと思います」
平岡監督はそのようにまず第一声を発した。そして就任への経緯、コーチとしてロティーナ前監督を支えきれなかった自身の責任について語った。
「(就任要請は)皆さんに発表される前、今日の話です。(決断について)もちろん私自身、すごく責任を感じています。今シーズンはベンチに座らせてもらい、ロティーナさんのサッカーを近くで見て、少しでもサポートの力になれるようにしなければいけませんでしたが、それができなかった。私の力不足です。ただエスパルスは前へ進んでいくしかありせん。その思いで(就任を)決断させてもらいました」
最近はリーグ3連敗。直近のFC東京戦での0-4大敗により、この監督交代が決定した。
「目指していたサッカーは間違っていなかったと思います。ただし結果として出ていなかったこと、それが全てだと思います」
現在は7勝11分16敗(31得点・51失点)の勝点32で16位。残り4試合。平岡監督が求めるものとは――。
「とにかく残留することが第一の目標になります。選手たちには伝えましたが『犠牲心』『一体感』。試合のなかではハードワーク、それに尽きます。勝点3を取るためには泥臭くでもいいので、1試合1試合いい準備をしていきます」
自力でJ1残留できるポジションにはあるだけに、「勝点を積み上げていけば自然と残留できます。そこを目指してやっていきます」と覚悟を示した。
平岡監督は1969年9月2日生まれ、静岡県静岡市(旧清水市) 出身、52歳。現役引退後、アルビレックス新潟コーチ、新潟シンガポール監督、新潟ジュニアユース監督、清水ユース監督、清水トップチームコーチなど歴任。昨季ピーター・クラモフスキー氏(現・モンテディオ山形監督)の後任でトップチーム監督。また今季ロティーナ前監督のもと、再びトップチームのコーチを務めてきた。
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[文:サカノワ編集グループ]