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アスルクラロ沼津が「クラブ存続」に言及、来季スポンサー収入大幅減

沼津の伊東輝悦。(C)SAKANOWA

500→1500ルクスへの改修が、当面J3ライセンス確保には必須に。

 J3リーグのアスルクラロ沼津が12月21日、公式サイトで「スタジアム問題ならびに当クラブが直面する課題につきまして」と題し、17日のクラブ・スポンサーと関係各所を対象とした2021シーズン報告会で渡邉隆司から報告された「スタジアム問題ならびに当クラブが直面する課題」についての詳細が公表された。クラブは2022シーズン、新型コロナウイルスの影響による景況感の悪化により、特にスポンサー収入が大幅に減り、売り上げが2019年から25パーセント減になると見込んでいる。

 今季はJ3リーグ15チーム中14位でフィニッシュ。まずホームスタジアムの愛鷹競技場について、J3ライセンスを維持するためにも2023シーズン開幕までに、現在500ルクスから1500ルクスに改修する必要がある。また静岡県などと協議し目処が立てば、5年以内の改修・新築が条件である「例外規定」でのJ2ランセンスの申請も視野に入れていく。

 一方、「クラブ存続」も大きな課題の一つに。経営面でも厳しい状況に立たされている。

 コロナ禍に突入した2020年、アカデミー収入が大幅に減少した。さらに無観客試合、自粛の影響で入場料収入が減少。その状況が2021年も続いた。

 さらに2022年、スポンサー収入の3500万円の減少が見込まれる。

 そのため2019年に約4億円だった売り上げは、2022年、このままでは3億1000万円と、約1億円近く減少しそうだという。

 まずクラブとしてはスタジアム問題を解決。そのうえでJ2昇格への気運を高めたい意向である。

 サッカー教室から一歩ずつ歩んでJリーグ入りを果たした、ある意味、理想的なクラブチームの一つである。ただし、少子化、レジャー・娯楽の多様化、スポーツ離れ…沼津にとって、取り巻く社会環境もまた厳しさを増す。 

 この状況を打開するため、クラウドファンディング、ふるさと納税の活用で、約1億円を集めたい意向を示す。

 ピッチに目を移すと、Jリーグのレジェンドの一人である47歳の伊東輝悦はいまだ健在。2020年までは中山雅史もいた。これまでの歴史と、静岡であり沼津ならではの魅力が上手く噛み合えば、再び存在価値を引き上げらるはず。何かしら沼津ならではの取り組みも打ち出したいところだ。

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[文:サカノワ編集グループ]

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