関東第一が史上初4強進出!「苦しくても頭の中は切らさず」。静岡学園のエース古川陽介のPKをGK笠島李月ストップ│全国高校サッカー選手権
関東一高(写真は開幕の中津東戦)。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI
土壇場で追い付きPK戦の末に――。小野貴裕監督「粘り強く戦わなければいけない気持ちを、私たちが今まで戦ってきたチームが支えてくれました」。
[高校サッカー選手権 準々決勝] 関東第一 1[4PK3]1 静岡学園/2022年1月4日/フクダ電子アリーナ
100回全国高校サッカー選手権大会の準々決勝、東京都B代表の関東第一が静岡県代表の静岡学園に1-1の同点からPK戦を制して同校初のベスト4進出を決めた。1月8日に国立競技場で行われる準決勝では、熊本県代表の大津高校と対戦する。
試合は終始、2大会ぶりの全国制覇を目指す静岡学園が主導権を握る。そして後半20分、小泉龍之介が決めてついに均衡を破る! さらに静学が主導権を握るが――。
しかし試合終了間際の後半40分、関東第一がカウンターを発動。坂井航太が決めて、土壇場で追い付いてみせた。
80分間の試合は同点で終了に。決着はPK戦に委ねられ、関東第一のGK笠島李月が静岡学園のエースで卒業後にジュビロ磐田への加入が内定している古川陽介のPKをストップ。静岡学園はさらに西村湧志も失敗……。一方、関東第一は最後のキッカー池田健人をはじめ4人が成功し、4-3で準決勝進出を決めた。
関東第一の小野貴裕監督は試合後の記者会見で、次のように語った。
「想定を超える静岡学園さんの素晴らしいサッカーを前に、苦しい時間が本当に長く続きました。静岡学園さんの能力を考えると守備の時間が長くなることは必然で、それでも頭の中を切らさないで行こうという話はしていました。
具体的にどう守ろうという話を強く言うことはありませんでしたが、守る時間の中でも頭の中を切らさないでいられればと思っていました。
失点したあとも最後まで戦う意思を持ってくれました。そこは本当に選手たちに感謝しています」
そしてこれまで勝利してきたチームのためにも、恥ずかしい試合はできなかったとも言う。
「中津東高校、尚志高校、そして矢板中央高校に勝ってここまで来たので、我々が戦ってきたチームに失礼があってはいけないという思いがすごく強かったです。
矢板中央、尚志だったら間違いなく粘り強く守るはずだったので、ここで大敗して、やはり他のチームが出たほうが良かったと言われることだけは避けなければいけませんでした。
言葉は悪いですが、なんとか静岡学園を苦しめたいと言いますか、彼らを少しでも焦らせる時間を作り、見ている方たちに少しでも可能性の残る試合をしなければ、勝ってきた責任があると強く思っていました。粘り強く戦わなければいけない気持ちを、私たちが今まで戦ってきたチームが支えてくれたと思います」
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[文:サカノワ編集グループ]