【浦和】岩波拓也、憧れの的だった大久保嘉人「小学生時代サインを貰いに行き、同じスパイクを履いていた」
C大阪時代の大久保嘉人と浦和の岩波拓也(右)。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
“ルーキーイヤー”神戸で1年間ともにプレー、そして昨季の天皇杯ラストマッチでマッチアップ。
J1リーグ浦和レッズのDF岩波拓也が1月26日、キャンプ中の沖縄キャンプでオンラインの取材に応じた。大幅にメンバーが入れ替わった中でのこれまでの取り組みとともに、“憧れの存在”だった大久保嘉人について語った。
昨季限りで現役を引退した大久保のセレッソ大阪でのラストマッチが、天皇杯準決勝の浦和戦(〇2-0)だった。ヴィッセル神戸時代の2012シーズンに1年間チームメイトだった岩波だが、その大久保とマッチアップする構図に。まさにいろいろな巡り合わせで実現した邂逅だった。
「小学生の頃から、Jリーガーの中で一番好きでした。セレッソ大阪の練習場までサインを貰いに行ったり、同じスパイクを履いて真似たりもしていたほどでした。小学校に嘉人さんのことを好きすぎるチームメートがもう一人いて、一緒にトレーニング場の嘉人さんのところへ行った思い出も残っています。
いつかプロで、とは思っていました。まさかヴィッセル神戸で一緒にプレーできるとは思ってもみませんでした。プロになったと同時に一つ夢が叶いました」
岩波は高校3年時の2012年途中にプロ契約を結んで、神戸ユースから晴れてトップチームの一員に。4年目のシーズンを戦う大久保と「チームメイト」になった。ただ17歳の岩波少年は、「嘉人さんは怖くてあまり話ができませんでした」。
「(2012シーズンは)神戸は苦しみ残留争いをしていたなか、嘉人さんのチームを引っ張る姿、仲間にゲキを入れる姿を、高校生ながら間近で見させてもらい、一人違っていました。チームメートも嘉人さんから言われると引き締まるところがありました。その存在感はすごいなと思っていました」
そして、そんな大久保との最後の戦いへ。これもまた運命的に、二人揃って先発出場を果たしてDFとFWとして対峙。ある意味、夢のような時間を過ごした。
「嘉人さんとの対戦はいつもすごく楽しみにしていましたし、それがなくなると思うと寂しいです」と岩波は振り返り、そして最後、そんな人生の“アイドル”から『レッズはいいサッカーをしているから、来年以降もレッズでしっかりと頑張れよ』と励まされたそうだ。
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