レアル・マドリード復帰の障壁、久保建英の「国籍問題」まだ解決せず!?ヴィニシウス待ちだが、ロドリゴに移籍の可能性
久保建英。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
2022-23シーズンのプランニングにも影響。
スペイン1部レアル・マドリードからRCDマジョルカに期限付き移籍中の久保建英だが、これまで復帰の障壁となってきた「国籍問題」がまだ解決していないようだ。スペインメディア『アス』が2月27日に報じた。
ラ・リーガ1部は非EU圏の外国籍選手枠が「3」認められている。久保が加入した2019年以降、レアル・マドリードは、ブラジル代表FWヴィニシウス、ロドリゴ、エデル・ミリトンが占めてきた。このうち2018年からプレーするブラジル代表FWヴィニシウスは、カゼミーロ、マルセロ、フェデリコ・バルベルデに続き、スペインの二重国籍を申請。しかし新型コロナウイルスの影響によって、スペイン当局の作業が遅れてきた。
それでも昨年11月には、『アス』がヴィニシウスは1次審査をパスし、国籍取得は時間の問題だと報じていた。さらにロドリゴ、エデル・ミリトンも続いて二重国籍の申請をスタートさせたということだった。
このヴィニシウスの申請が通るか、あるいは3人のうち誰かが移籍しなければ、その大事な「枠」は空かない。今回の記事では、レアル・マドリードの右サイドは最激戦区の一つであるのは間違いないものの、そもそもその争いに加わる以前に、久保にはプレーする“権利”すら与えられずにいる状況を嘆く。
他にもヘイニエル(現ボルシア・ドルトムント)もその枠が空くのを待っていて、あるいは新戦力獲得にも影響が出ている。
また、エデル・ミリトンの来季残留は決定的だが、ロドリゴはレギュラーポジションを確保しきれず(今季リーグ21試合出場、そのうち先発7試合)、移籍する可能性が浮上している(ただカルロ・アンチェロッティ監督はその守備の献身性など高く評価しているという)。
いずれにせよ、刻一刻と時間は経っていく。『アス』は「クラブは来季開幕までには、この状況が解決されていると確信しているが、不確実である。それだけに2022-23シーズンのプランニングに影響を及ぼしそうだ」と、この問題が長引くことでのマイナス要因を指摘。レアルは首を長くしてヴィニシウスのスペイン国籍取得の“吉報”を待っている。
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[文:サカノワ編集グループ]