松井大輔の一言に内田篤人が青ざめる。日本代表、W杯最終予選ベトナムに冷や汗辛勝で…

岩政大樹の三笘薫抜擢の提案に対して――。

[W杯アジア最終予選 Ｂ組] ベトナム ０-１ 日本／2021年11月11日19:00（日本時間21:00）／ミーディン国立競技場

　カタール・ワールドカップ（W杯）アジア最終予選グループＢの第５戦、日本代表がベトナム代表に、伊東純也のゴールで１-０の勝利を収めた。日本は３勝２敗、一方、ベトナムは５連敗。

　結局、11人を乗せたチャーター機の到着が遅れて、全員揃ってのトレーニングは前日しかできず。それでも先月のオーストラリア戦からの先発の入れ替えは、右サイドバックの負傷明けの酒井宏樹から山根視来のみ。早くハノイ入りし調整してきた選手もいたが、序列は変わらなかった。しかもベンチ外は、酒井をはじめ、上田綺世、前田大然、旗手怜央、谷口彰悟と、いずれも国内組だった。

　森保監督の前回勝利したメンバーへの信頼は揺るがず。もちろん鎌田大地や柴崎岳の序列低下など少なからず動きはあるものの、結果を残した選手を起用するという方針が改めて示された。

　そうしたなか、DAZNでの試合中継後、メインチャンネルで解説した中村憲剛氏、松井大輔（現Y.S.C.C.横浜フットサル）、裏チャンネルで解説した岩政大樹氏、内田篤人氏が揃って、レビュー解説を行った。

　そのなかでオマーン戦に向けて、岩政氏は三笘薫の抜擢を提案したうえで、「選考がこう、序列とかというより、対戦相手によって変わっていくのを見ていきたいなと思います」と期待を口にした。すると、松井は即座に「変わらないと思うよ。変わらないでしょ」と指摘した。

　すると内田氏は絶句して松井を凝視。天才肌の松井だけに、その一言には、決してネガティブのみではない意味合いも含まれていたはず（それを前提に話すべきではないという意見？）。2010年の南アフリカW杯戦士代が久々に揃いながらも、それぞれやや歯に物が挟まったような言い方をしていただけに、松井が当時さながらの“突破”で状況を打開し、変化をつけた形となった。

　また、サイゴンFCで今季途中までプレーした松井は試合中、身長の低いベトナムに対し、特にコーナーキックでそこまで高くないボールを何度も蹴りこんでいることに、もう少し工夫が必要ではないかと指摘していた。

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[文：サカノワ編集グループ]