「浦和にいてめちゃくちゃ幸せ」ユンカーが『神戸移籍騒動』について母国メディアに明かす
浦和のキャスパー・ユンカー(天皇杯:富山戦より)。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
違約金満額かそれに近い条件!?「とにかく高額のオファーが届いたが――」
浦和レッズのデンマーク人ストライカー、キャスパー・ユンカーが11月10日、母国デンマークメディア『bold』のインタビューに登場。日本での半年が過ぎた生活とともに、一時噂されたヴィッセル神戸と見られるクラブからの大型オファーの“真相”について語っている。ユンカーは浦和での生活に満足し、さらなる複数年契約を勝ち取りたいと意欲を示している。
加入直後から破竹の勢いでゴールを決めて、瞬く間に浦和のトップスコアラーに。サポーターの心をも掴んだストライカーだが、夏に「頬骨を骨折して離脱したり、むちゃくちゃな暑さと湿度にも苦労しました」と言う。
そこでメンバーから一時外れ、そのタイミングで高額なオファーが届いたそうだ。同メディアの情報では、それは「ヴィッセル神戸と見られる」とのことだ。
ユンカー自身はクラブの具体名を出していないものの、「本当に本当に高額なオファーがあったそうです」と語る。大金を確保できる浦和のことを考えれば、それを飲むべきなのか? という考えも脳裏をよぎる。
ただし、クラブはそのオファーを拒否。その報告を受けたユンカーは、「浦和は交渉するつもりはないと言い、私は浦和にいてめちゃくちゃ幸せですし、ほっとしました。オファーが来るたび騒ぎになるのは、前のチームでウンザリしていました」「ここ数年、いろいろなクラブを転々としてきました。今は少しでも長い契約を結び、自信を持ってプレーしたいと思っています」と、浦和のスタンスを喜んだそうだ。
クラブが本人に伝えたということは、設定された違約金限度額、あるいはそれに近いオファーが届いたのだろうか。ユンカーは2022シーズンまで浦和と複数年契約を結び、さらに1年のオプション付き。本人の希望は、その契約をさらに延長させたいということだ。
また日本にいる外国籍選手の傾向もチェック。「外国人は半年で帰国するか、あるいは長く滞在するか、どちらかの傾向が見られますね」と分析している。もちろんこのあたりは、コロナ禍という特別な環境も影響していると言えるだろう。
「私は日本に留まりたいと考えています。浦和にいることに満足していますし、本当に望んでいるのは、もう少し長い契約を結ぶことです。
ここで私の名前はとてもクールなものになり、ファンや対戦相手から尊敬の念を感じています。より一層、ここにいたいと思うようになりました。日本での生活に、とても満足しています。ヨーロッパに戻るのであれば、良いオファーが必要です」
これまで公式戦29試合・16ゴールを決めてきた。再び冬のマーケットで“大型オファー”が届くのか? オファーが届いた場合(届きそうな場合)、浦和はどう対処するのか!? 一つ注目点になる。
何より、浦和サポーターの声援や歌声、興奮と一体感、アジアチャンピオンズリーグ(ACL)の独特な熱狂――。厳しいプロトコルのもとでのプレーが続くが、コロナ禍のあと(withコロナ時代)、熱量を力に変えていけるユンカーと浦和の関係はより親密に、そして進化を遂げていくはずだ。
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[文:サカノワ編集グループ]