【日本代表】緊急事態のスタメン予想。「川崎主体」でベトナム戦を切り抜ける!? カタールW杯アジア最終予選第5戦
“緊急事態”ベトナム代表戦での日本代表のスタメン予想。(C)SAKANOWA
日本の宝である冨安健洋の“酷使”は避けたい。
[W杯アジア最終予選 B組] ベトナム – 日本/2021年11月11日19:00(日本時間21:00)/ミーディン国立競技場
サッカー日本代表(SAMURAI BLUE)が11月11日、カタール・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選グループBの第5戦、ベトナム代表と対戦する。ヨーロッパ組の11選手を乗せたチャーター機の到着が遅れ、全員揃ってのトレーニングは試合前日のみという緊急事態に。すでに到着していた17人中心で切り抜けるのか、あくまでも「信頼」を置く主力を軸に戦うのか。森保一監督のマネジメント能力が問われる。
第3陣の11人の選手の中に、吉田麻也、冨安健洋、伊東純也、南野拓実、守田英正と10月のオーストラリア戦で先発した5人、さらに古橋亨梧、原口元気らチームの中心選手が多くいる。
とはいえ日本の総合力を示すのであれば、すでに現地入りしている選手主体で臨むのも一案に。今回J1制覇を決めた川崎フロンターレから谷口彰悟、旗手怜央、山根視来の3人が招集され、今夏まで川崎でプレーした田中碧、三笘薫も二陣で到着している。そこにエースの大迫勇也、J1最多スコアラーの前田大然らも絡んでくれば、非常に頼もしい陣容になる。
一方、森保監督は中2日で連戦が続いた東京オリンピックでは、一貫して自身が主力と決めた選手のスタメン起用にこだわった。結果、最後は力尽きてメダル獲得はならなかった。
そのオーバーワークにより、現在もコンディションを高められずにいる選手も少なくない。オーバーエイジで参戦組の酒井宏樹も所属の浦和レッズでは、直近の鹿島アントラーズ戦をケガのため大事を取って欠場している(ベトナム戦での起用は厳しそうだ)。
指揮官には、今後も見据えた起用法、マネジメントが問われる。RCDマジョルカでの久保建英の現在の負傷離脱も、プレシーズンから本番まで全試合スタメン起用の続いた東京五輪代表で蓄積された疲労の影響もあった。
それだけに、アーセナルFCでレギュラーの座を掴んだ冨安健洋は現在、日本の宝である。彼も東京五輪代表の活動中に負傷離脱した一人である。今回ここで酷使し、コンディションを狂わせることだけは絶対に避けたい。
グループBの順位とFIFAランキングは、1位サウジアラビア(49位)4勝、2位オーストラリア(34位)3勝1敗、3位オマーン(77位)2勝2敗、4位日本(28位)2勝2敗、5位中国(75位)1勝3敗、6位ベトナム(98位)4敗。
日本はこのあと16日、ホームの初戦で敗れているオマーン代表とアウェー(マスカット)で対戦する。
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[文:サカノワ編集グループ]