伝説FWが鎌田大地に「俺の記録を抜いてくれ」。EL決勝でフランクフルトの歴代最多得点を狙う
EL決勝進出を喜ぶフランクフルトの鎌田大地(右)と長谷部誠。(Photo by Alex Grimm/Getty Images)
クラブのEL歴代最多得点「12」であと1点。イエボア氏、「むしろ歓迎するよ!」。
[EL 準決勝 2nd] フランクフルト 1-0 ウェストハム/2022年5月5日21:00(日本時間6日4:00)/ドイチェ・バンク・パルク
UEFAヨーロッパリーグ(EL)準決勝セカンドレグ、ドイツ・ブンデスリーガ1部アイントラハト・フランクフルトがイングランド・プレミアリーグのウェストハム・ユナイテッドに1-0で勝ち、2戦通算3-1で決勝進出を決めた。日本時間5月19日4時から行われる決勝の対戦相手は、スコットランド1部レンジャーズFCに決定した。
フランクフルトの日本代表MF鎌田大地は先発フル出場で、チームを勝利へと導いた(長谷部誠はベンチ入り)。
鎌田はこれまでフランクフルト在籍中のELで、通算21試合・11ゴールを記録している。クラブのEL歴代最多得点記録は「12」。あと1点に迫っているのだ。
ドイツメディア『ビルド』は、そのELのフランクフルト歴代最多スコアラーである元ガーナ代表のアンソニー・イエボア氏を取材。伝説の“スーパーストライカー”は鎌田に「記録を塗り替えてもらいたいね」と期待を寄せている。つまり――決勝でのゴールを楽しみにしている。
55歳になったイエボア氏は「そんな記録があったなんて知らなかったけれどね(笑)」とクラブの快進撃とともにファンの記憶によみがえることができたことを喜び、鎌田の活躍にも目を細める。
「カマダには、アイントラハトでもっともっとたくさんのゴールを決めてほしい。むしろ彼が私の記録を破ることを歓迎します。そう願っていますよ。アイントラフトのファンとして、それが達成されれば、クラブがとても上手くプレーしていることを意味するわけですから」
そのようにウェストハムとの準決勝で大きな意味を持った、第1戦での決勝弾に続く「12点目」を待望している。
第2戦での鎌田の“歴代最多”ゴールはおあずけに。むしろ、その大記録達成は、決勝の大舞台のために、とっておいたような形となった。イエボア氏をはじめ、フランクフルトファミリーが、鎌田のタイトルをもたらす歓喜の一撃(さらに通算13点目も!)を心待ちにしている。