「FWは一つのゴールで勢いが出るもの」柏の武藤雄樹がダイビングヘッドでホーム連発!鹿島相手に流れを一変、しかし1-2で敗れる
武藤雄樹。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
ネルシーニョ監督も「攻撃のアクセントを加え、流れを変えてくれた」と評価。
[J1 19節] 柏 1-2 鹿島/2022年7月2日18:30/三協フロンテア柏スタジアム
J1リーグ19節、柏レイソルのFW武藤雄樹が鹿島アントラーズ戦、リーグ戦でのホーム連発となるゴールをダイビングヘッドで叩き込んでみせた。この一撃で一旦は1-1に追い付き、流れは明らかに柏に来たが――速攻からPKを与えてしまい、試合は1-2で落とした。
スタジアムの雰囲気をも一変させた――。0-1で迎えた61分に中村慶太とともに投入されると、すぐさま鹿島の最終ラインを一人で押し下げ、そこにできたスペースで自らボールを受けて起点を作る。柏が一気に流れを掴むと、63分、柏サポーターの目の前で、マテウス・サヴィオの右クロスに、ダイビングヘッドでゴールをこじ開けてみせた。
「前回(ホームのヴィッセル神戸戦/〇3-1)ゴールを決められたことで、より自信を持ってピッチに立てました。フォワードは一つのゴールで、本当に勢いが出るもの。今日はチームのためにゴールを決めようと自信を持ってピッチに立ち、すぐ結果につながることができました」
そこからは、決定機数、チャンスの数、ペナルティエリア内に進入する回数は、いずれもホームチームが鹿島を上回った。しかし柏のシュートは枠を捉えられないなど決め切れず。逆に最も警戒していた速攻からのまさに“一発”でPKを奪われた。
「僕が(途中出場で)入ってからもチャンスがあったなか、やはり決め切れなかったのが敗因。あと1点、決め切らなければいけませんでした。ただ、これまでチームとして、なかなかチャンスを作れない試合があったのも事実で、そういった意味では、多くのチャンスができたことを前向きに捉え、その再現性を持たせて、やはり最後に決め切るところにフォーカスしていければ、今日のような試合も勝ちに持っていけると思います」
そのように武藤は敗戦を悔やみつつも、その試合内容は前向きに捉えていた。またネルシーニョ監督も次のように武藤の活躍を喜んだ。
「ケガでしばらく実戦から遠ざかっていて、まだ本人としても理想からは程遠いかもしれませんが、途中から出て得点という目に見える結果を残してくれました。いい意味で攻撃のアクセントを加え、流れを変えてくれました。与えられた時間で、しっかりと役割をこなしてくれたと思います」
柏が武藤とともに再び上昇気流を捉えることができるか――。
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