×

三木谷会長が「徹底的にやる」と激怒したシーン、誤審なし!JFA審判部「判定は正しかった」と強調│柏3-1神戸

神戸の三木谷浩史会長。 (Photo by Chris McGrath/Getty Images for Rakuten)

扇谷審判委員長が「あの判定に関し、我々としては正しいものであると判断し、理解しています」。

 ヴィッセル神戸が柏レイソルに1-3で逆転負けを喫した6月18日のJ1リーグ17節、この試合の分水嶺になったとも言える前半41分の戸嶋祥郎への菊池流帆のファウルで、柏が決勝のPKを得たシーンが、その後大きな物議を醸した。

 試合直後には神戸の三木谷浩史会長がツイッター(@hmikitani)で「あれがファール。。。」「いくらなんでも酷すぎると思う」「J Leagueに抗議文を提出します。VAR を見て、どうしてこの判断になるのか、意味が不明だ」と主張。さらに翌日にも、「結局、日本は審判批判はいけないという風土があるが、俺はそれは違うと思う。人間だから、ミスもあるだろう。うちに有利に働いたこともあるだろう。ただ、それに物申すなということが日本の審判のクオリティが進化しない原因だ。今回は、徹底的にやらせてもらう」とエスカレート。「誤審は誤審」だと訴えていた。

 またSNSなどでは、審判に対する誹謗中傷も起きた。

 ただしVARとOFR(オン・フィールド・レビュー)を経ての決定で、映像を確認すると、菊池が足裏を見せて戸嶋に向かい、ボールに触れたあと、ふくらはぎのあたりをスパイクしていることも分かる。加えて主審もその接触を非常にいい位置で、実際の眼でチェックしていた。

 このシーンについて、7月1日に行われた日本サッカー協会(JFA)のレフェリーブリーフィングで、扇谷健司審判委員長が説明。「あの判定に関しては、我々としては正しいものであると判断し、理解しています」と、誤審ではなかったという見解を強調した。

 そのうえで「SNSなどネット上でいろいろな書き込みや誹謗中傷がありました。それについて私たちは受け入れられません」と、判定の正誤の点ではなく、審判への侮辱が起きたことを非常に残念だと受け止めていた。

「たとえ間違ったジャッジをしたとしても、こうしたことは認められるべきものではないと思っています。審判委員会としては審判をしっかり守っていく、こうしたことはあってはいけないことだと思っています」

 当事者である審判のみならず、審判員を目指す人が少なくなる危険性もある。しかも判定は妥当と言えたもので、扇谷委員長は「非常に残念だったと思います」と、サッカー界に及ぼすネガティブな影響を懸念していた。

【注目記事】
【Jリーグ市場価格ランキング TOP20】7位→16位イニエスタ、4位鈴木優磨、1位酒井宏樹など浦和から10位以内4人

移籍金12億円!日本代表MF堂安律の新天地はフライブルク「来週にも契約」

日本代表MF橋本拳人が神戸残留。「他にもオファーあった」吉田孝行新監督は「非常に大きい。神戸のために、と決断してくれた」と喜ぶ

Ads

Ads