【浦和3-1川崎】鬼木監督「問題提起の試合にもなり得る」、リカルド監督「すごくいい入り方ができた」。負傷交代した日本代表DF酒井宏樹の状態は…
浦和のリカルド・ロドリゲス監督(左)、川崎の鬼木達監督(右)。(C)SAKANOWA
鬼木監督「いろいろ徹底できれば…。自分のところでもっとできたのではないかと」。
[J1 23節] 浦和 3–1 川崎/2022年7月30日19:00/埼玉スタジアム
J1リーグの浦和レッズが伊藤敦樹、松尾佑介、岩尾憲のゴールで、川崎フロンターレに3-1の勝利を収めた。
複数の新型コロナウイルス感染症が確認され、濃厚接触者も出ていた川崎は、ベンチ入り5人、そのうちゴールキーパーが3人という態勢で臨んだ。
鬼木監督は試合後の記者会見で、まず次のように試合を振り返った。
「非常に難しい状況のなか、最後まで力強く応援してくれたことに感謝しています。ゲームは早い時間の失点が響いてしまい、最後までひっくり返すところま持っていけませんでした。いろいろ徹底できれば良かったです。こういう状況ですが、自分のところでもっとできたのではないかと、自分の力不足だと思っています」
日に日に感染者数が増えるチーム状況を考えると、「中止・延期」の可能性がやはり必然的に頭にチラついたとも明かした。
「自分たちがこうしてゴールキーパーをいっぱいサブに入れたりする状況でいくと、簡単に、延期になるのかなと思ったところは当然ありました。それは自分自身もありました。そこらへんの思いは、私も(選手たちに)話しました。
もしかしたら、今日のゲームが、意図的か、意図的でないかは別にして、問題提起のゲームになるかもしれない。そういうゲームになっても、全員で力を出して勝とう、と。目的は勝つことなので、そこに集中して試合に入れたと思っています。ただ、残念な結果になってしまいました」
また浦和のリカルド・ロドリゲス監督は次のように試合を総括した。
「すごくいい入りができて、約20分の間に2点を取ることができて、高い決定力で試合に入ることができました。それ以降、途中からボールを持つことができなくなり、縦に早くなり、そこからのロストもありました。相手に持たれる時間が増えたなかでも、CKなどからチャンスは作れていたのかなと思います。
後半は相手にボールを持たれたまま、それでもしっかりゲームをコントロールして進められたと思っています。相手はクロスが増え、放り込みが出てきたなかでいくつかチャンスを作ることはできました。PKで失点してからは、落ち着きを取り戻そうと、切り替えて入ってくれたと思います。最後の最後までシリアスに戦い切ったことが勝ちにつながったと思います。
理想を言うならば、もっとボールをしっかり握り、ディフェンスの時間を短くできれば良かったと思います」
また日本代表DF酒井宏樹が62分、足を気にして途中交代している。指揮官は「内側(ないそく)に違和感があったということでした。ただ重傷ではない、ということなので、追って見ていきたいです」と語った。
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