原因はサプリメント。ドーピング陽性のシュヴィルツォクが経緯説明、CASへ上訴。禁止薬物「トリメタジジン」検出か。名古屋、AFCから4年間の活動停止処分を発表
名古屋でのヤクブ・シュヴィルツォク(Photo by Masashi Hara/Getty Images)
インスタグラムで英語とポーランド語の長文で反論。
名古屋グランパスは10月28日、ドーピング問題で暫定的な出場停止処分が下されていた元ポーランド代表FWヤクブ・シュヴィルツォク(Jakub Jan Swierczok)の「B検体」も禁止薬物の陽性反応が確認されたと正式に発表した。そのうえで、AFC(アジアサッカー連盟)からシュヴィルツォクに対し、2021年12月9日から「全てのサッカー関連活動に関し、4年間の活動禁止処分とする」という厳しい処分が下された。
これに対しシュヴィルツォクは同日、自身のインスタグラム(アカウントは@swierczok40)で改めて意図的なドーピングをしていなかったと反論し、英語とポーランド語の長文で、これまでの経緯などを説明。CAS(スポーツ仲裁裁判所)に上訴する方針を示した。
シュヴィルツォクによると、検出された禁止薬物は「トリメタジジン」とされ、自身が時間と費用をかけた検査で、服用した健康サプリメントから検出されたと見られるという。ただし、そのサプリにトリメタジジンの記載はなく、「汚染されていた」と主張している。
また弁護士を伴うAFCへの説明の席では、相手の担当者の一人が居眠りをして聞いていなかったこと、シュヴィルツォクサイドの証拠に目も通していなかった人もいたと、反論に耳を貸さなかったと疑問視している。あくまでも意図的な服用をした覚えはないと強調し、CASに上訴する方針を示した。
シュヴィルツォクは2021年途中に名古屋へ加入し、J1リーグ14試合・7ゴール、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)2試合・3得点と活躍した。しかしアジアサッカー連盟(AFC)は昨年12月10日、10月に行われたACL準々決勝の浦項スティーラーズ戦後のドーピング検査で、シュヴィルツォクの検体から禁止薬物が確認されたと発表。暫定措置として、全てのサッカー関連活動への参加が禁止されていた。
名古屋はシュヴィルツォクとの契約について、弁護士を通じて協議をしている。
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