【最高速ランク】日本が全選手平均「0.5キロ」ベルギーにリード。”俊敏性”を生かしたい
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ルカクは原口より速い。一方、ベルギーCBコンパニはフィール選手の中でワースト。いよいよW杯ラウンド16!
[ロシアW杯 ラウンド16] 日本 – ベルギー/2018年7月2日(日本時間3日午前3時)/ロストフ・ナ・ドヌ
FIFAワールドカップ・ロシア大会ラウンド16(決勝トーナメント1回戦)、日本代表がベルギー代表と対戦し、史上初のベスト8進出を目指す。今回はFIFAがまとめた両チーム出場全選手の試合中のトップスピードをランキング化した。あくまでも参考に過ぎないとはいえ、そのデータからも日本が勝つためのヒントが見えてくる――。
全選手のトップスピードの平均時速は、日本が29.05キロ、ベルギーが28.54キロと、日本が約「0.5キロ」リードしていた。
ただし、両チームの1位を比較すると、日本の原口元気の32.2キロに対し、ルカクは32.8キロ。25歳ながらすでにベルギー代表の歴代最多40ゴールを決めているエースは、190センチ94キロという強靭かつ強力なフィジカルに加え、抜群のスピードを備えている。フリーにさせず、チャンスの手前……トップギアを入れる前段階で止めたいところだ。
一方、出場時間や試合展開などが影響しているとはいえ、フィールド選手のワーストを見ると、日本は岡崎慎司の26.8キロに対し、ベルギーはCBコンパニの20.7キロ。時速6キロの差がある。
6月2日の親善試合のポルトガル戦で負傷したコンパニは、今大会のグループリーグ第3戦・イングランド戦の後半途中から出場。出場時間が限られたことや、3バックのセンターとあって、むしろあまり動かず対応する役割が求められたため、この数値になったと言える。
とはいえ、やはりスピードに難を抱えるのは事実だが、コンパニは日本戦で今大会初先発の可能性が浮上している。大迫がマッチアップし、その背後から飛び出した香川がコンパニの脇をスッと突く。そんな崩しの青写真が描ける。
トップスピードと本来のプレーの速さや鋭さはまた別物。とはいえ一つの指標として参考にはなり、日本がベルギーに上回っているプラス材料に挙げられる。このデータからも分かるように日本の一丸となった鋭い”プレッシング=走り”がやはり勝利には不可欠になる。全体的にベルギーDF陣は瞬発力を欠く点が弱点とされ、日本の俊敏性を存分に生かして攻略したい。
日本代表とベルギー代表選手の今大会に計測したトップスピードは次の通り。
▽日本代表選手の最高時速
順位 名前 時速(km/h)
1 原口元気 32.2
2 長友佑都 31.5
3 吉田麻也 31.0
4 武藤嘉紀 30.8
5 酒井宏樹 30.6
6 柴崎 岳 30.2
6 宇佐美貴史 30.2
8 昌子 源 29.9
9 乾 貴士 29.2
10 大迫勇也 29.0
11 槙野智章 28.8
12 酒井高徳 28.6
13 香川真司 28.4
14 本田圭佑 27.9
15 山口 蛍 27.4
16 長谷部誠 27.2
17 岡崎慎司 26.8
18 川島永嗣 23.2
平均最高時速 29.05
▽日本代表選手の最高時速
順位 名前 時速(km/h)
1 ロメル・ルカク 32.8
2 トマ・ムニエ 31.5
3 ヤニック・カラスコ 30.8
4 ケビン・デ・ブルイネ 30.6
5 ドリース・メルテンス 30.2
6 エデン・アザール 29.9
6 デドリック・ボヤタ 29.9
6 トルガン・アザール 29.9
9 トーマス・ヴェルメーレン 29.5
9 ムサ・デンベレ 29.5
9 レアンデル・デンドンカー 29.5
12 アルマン・フェライニ 29.2
12 ヤン・ヴェルトンゲン 29.2
12 ユーリ・ティーレマンス 29.2
15 アドナン・ヤヌザイ 28.8
16 トビー・アルデルワイレルド 28.6
17 ナセル・シャドリ 27.7
18 ミチ・バチュアイ 27.4
19 アクセル・ヴィツェル 25.9
20 ヴァンサン・コンパニ 20.7
21 ティボー・クルトワ 18.6
平均最高時速 28.54
文:サカノワ編集グループ