なぜサッカー選手は脱ぐの?本田圭佑「タケに聞いて」
久保建英がレアル・ソシエダのサポーターに大きな歓喜をもたらした。(Photo by Juan Manuel Serrano Arce/Getty Images)
初ダービーで殊勲弾! 歓喜のソシエダ久保建英にイエローカード。
スペイン1部リーグ17節、レアル・ソシエダの日本代表MF久保建英が日本時間1月15日に行われたアスレチック・ビルバオとのバスクダービーで、相手選手を股抜きしてシュートを突き刺す圧巻のチーム2点目のゴールを決めた。さらに背後を突くアタックから3点目につながるPKを獲得するとともに相手選手を退場に導き、3-1の勝利に大きく貢献した。
その初ダービーの殊勲弾のゴールセレブレーションで、ユニフォームを脱いでラ・レアルのサポーターのもとに駆け寄り、久保は主審からイエローカードを受けた。競技規則で「反スポーツ的行為に対する警告」、「得点の喜び」の項目に、「シャツを脱ぐ、シャツを頭に被る」と記されているためだ。ピッチでシャツを脱ぐという“非紳士的”行為とともに、大きな理由として、最も人の目にとまる瞬間であるだけに、スポンサーへの配慮もある。
これを受けて本田圭佑は自身のツイッター(@kskgroup2017)で、1月15日に次のようにつぶやいた。
「サッカー。ゴール後に服を脱いだらイエローカードやけど全部にイエロー出すのはおかしい。政治系やメッセージが強いやつだけイエローあり。嬉しさ爆発系はイエローなし。脱がなければいいだけのことって言う人がでてきそうやけど、1ゴールに人生かけてるんや。服くらい自由に脱がしたってくれ」
また翌日には、「そもそもサッカー選手はなんで脱ぐのか?って質問があったけど見られたいから(目立ちたいから)に決まってる。詳しくは知らん。タケに聞いて」とも続けた。
相手選手を傷付けるラフプレーと同等にこの歓喜の行為がイエローカードの対象として扱われることに、違和感を覚える人は少なくないものの、近年すっかり定着した感もある。それでも気持ちを抑えられない! という、より大胆の行為になってきている。久保自身も試合後の取材で、そのあと退場のリスクがあるため、強くプレスに行けなくなってしまったと語り反省したそうだ。
ちなみにPK戦やゴールデンゴール(Vゴール)方式で決着がついた直後にユニフォームを脱いで歓喜した場合、すでに“試合終了”のタイミングなので、イエローカードの対象にはならない。