香川真司が被災地を巡り実感「僕の防災グッズはサッカーボール」
香川真司 写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
防災ダイバーシティのアンバサダーに就任。
キリンチャレンジカップ3月シリーズの日本代表に選ばれたベジクタシュJKのMF香川真司が3月15日、SNSのツイッター( @S_Kagawa0317 )を更新して、「ヤフージャパン」が展開する「防災ダイバーシティ」のアンバサダーとしてメッセージをアップした。
一人ひとりの防災対策を考える必要があるという「防災ダイバーシティ」のプロジェクトに香川は賛同。ツイッターで、「人の数だけ、備えがあると思っています。多様な社会だからこそ、防災にも多様性が必要。僕たちには個性があり、それは素晴らしいことですが、災害時にはその個性がリスクになってしまう可能性があります。探してみてくださいね」とメッセージをアップした。
加えて動画をアップして、次のように語った。
「僕にとって欠かせない防災グッズは、サッカーボールです」
そしてボールを手にした香川は続けた。
「東日本大震災のあと、被災地を巡り、被災された方々と触れ合うなか、サッカーボールひとつで、笑顔を見せてくれますし、ボールひとつでサッカーを楽しめる、体を動かせる。ストレスがかかるなかでも、少しでも気を紛らわせて、楽しい時間を過ごすことができるのではないかと感じました」
そのようにスタジアムやピッチとはまた異なる『サッカーの魅力』について、香川は語った。また自身の経験についても触れた。
「僕自身も、4、5歳の時、阪神淡路大震災に遭い、電気と水が止まり、水を汲みに行き、それをお風呂にためたりもしましたことも覚えています。今もまだまだ苦しい思いをされている方も多いと思います。今後もサッカーを通して、またサッカー以外でも、被災された方々との触れ合いなど自分にできることを継続し、一人でも多くの子供たちがサッカーの夢を持っていってほしいと思っています」
神戸で生まれ育ち、仙台で高校時代(FCみやぎバルセロナ)を過ごした。そんな香川だからこそ、特別響くメッセージでもある。
香川にとって故郷凱旋となる3月26日のノエビアスタジアム神戸でのボリビア戦は、サッカー界のみならずまさに”世界”から注目を集めそうだ。
文:サカノワ編集グループ