二転三転、浦和に来る!?ギアクマキスへ今度はアンデルレヒトが関心も、MLSアトランタは破談か
セルティックのギアクマキス。(Photo by Ian MacNicol/Getty Images)
米国からまさかの低条件をセルティックは突き返す。一方、ベルギー名門がFWの緊急補強を模索。
スコットランドリーグの冬の移籍マーケットが1月31日までと期限が迫るなか、セルティックFCのギリシャ代表FWギオルゴス・ギアクマキス(Georgios Giakoumakis)は、果たして新天地を求めるのか。浦和レッズに来るのか!? しかも今度はベルギー1部の名門RSCアンデルレヒトがこのストライカーの獲得を検討しているというのだ。
移籍専門のジャーナリストであるファブリツィオ・ロマーノ氏によると、浦和とセルティックは移籍金400万ユーロ(約5億6000万円)の完全移籍で「クラブ間合意」に達し、あとはギアクマキス個人サイド(仲介人)との条件を詰める段階に入っていたという。ところがそこにMLS(メジャーリーグサッカー)のアトランタ・ユナイテッドFCが獲得レースに加わり、ギリシャ代表FWと「個人合意」に達した。
ただ、つい最近もギアクマキスはイタリア・セリエAのUCサンプドリアと個人合意に達していたが、クラブ間交渉で、浦和の提示する移籍金に到底及ばず。その話は頓挫していた。それだけに、今度のアメリカ行きは、根回しがされていると見られていた。
ところが――。スコットランドのタブロイド『デイリー・レコード』は1月27日、アトランタがセルティックに提示したオファーは「期限付き移籍+買い取りオプション」だったと報じた。浦和の条件をあまりに下回っていたため、セルティックは突き返したというのだ。
すると今度は『ラ・ガゼッタ』が日本時間1月28日、アンデルレヒトがギアクマキス獲得に向けて、セルティックと接触したと報じた。イングランドのウルヴァーハンプトン・ワンダラーズFCから今季レンタルでプレーしてきたファビオ・シルヴァがこのタイミングで、オランダ1部PSVアイントホーフェンに移籍先を変更。そのためストライカーの補強が必要になったというのだ。
ただし、まだ正式なオファーには至っていないそうだ。
どうやらJリーグの移籍期間は3月まで開いているため、ギアクマキスサイドはまず1月31日で閉まる欧州主要リーグを中心に、ギリギリまで移籍先を模索していると見られる。ただ「家族の事情」で、日本行きを躊躇っているとも現地では報じられる。
前線に高さとパワーをもたらし、しかもプレッシング&プレスバックでも貢献できる。まさにマチェイ・スコルジャ新監督のスタイルにフィットしそうなタイプだけに、熱き浦和サポーターの期待も高まっている。
アンデルレヒトが浦和を上回る条件を提示しない限り……二転三転したが、28歳のギリシャ代表ストライカーがレッズのユニフォームを着て戦う日は、むしろ近づいているかもしれない――。