ドルトムント強化責任者、鎌田大地の獲得を否定せず。一方、主将のドイツ代表ロイスが契約満了?
日本代表の鎌田大地。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
フンメルスとともに、「今後数週間で何かしらの決断が下される」。
ドイツ・ブンデスリーガ1部ボルシア・ドルトムントでスポーツディレクターを務めるセバスチャン・ケール氏が2月25日、ドイツメディア『ZDF』で噂される今夏の移籍、選手の契約状況について質問に答えた。その内容について、『シュポルト・ブッツェル』が報じた。
クラブの顔でありキャプテンを務めるドイツ代表MFマルコ・ロイス、ディフェンスリーダーのDFマッツ・フンメルスが今シーズンで契約満了を迎える。ケール氏は二人について、「選手本人とコンサルタントの両方と連絡を取り合っています」「まだ準備はできていませんが、そのような傾向になっています」と回答。どのような「傾向」なのかは明かさなかったものの、「4、5月ではなく、もっと早くに決断が下されるでしょう」と、今後数週間のうちに何かしらの“回答”が出されるということだ。
今年でロイスは34歳、フンメルスは35歳になる。果たしてクラブがどのような提案をしているのだろうか。
また19歳のイングランド代表MFジュード・ベリンガムとドルトムントは2025年まで契約を結んでいるが、複数クラブから獲得の打診を受けている。ただケール氏は25年以降の契約延長も望んでいるということだ。一方、本人や家族の意向も聞いたうえで、「あらゆる可能性に備えたい」とも語っている。
そしてフリートランスファーでの獲得が噂されるアイントラハト・フランクフルトの鎌田大地(KAMADA Daichi)について。同氏はコメントを控え、「もしも何か報告することがあれば、クラブから発表します」と答えたそうだ。否定はしなかったことになる。やはり具体的な動きはあると見て間違いないようだ――。
『フランクフルト・ランドシャウ』などによると、鎌田は今季でフランクフルトと契約満了を迎え、延長オファーも受けているが、このままフリートランスファーになることが濃厚になっている。そしてドルトムント入りすることに「口頭合意」したとされる。条件は5年契約、年俸600万ユーロ(約8億6000万円)。
一方、トッテナム・ホットスパーFC、マンチェスター・ユナイテッド、エバートンFCなどイングランド・プレミアリーグ勢も、この26歳のセントラルミッドフィルダーの獲得を目指していると言われる。
クラブのネームバリューももちろん気になるところではある。ただ前線の選手と絡みながら、それぞれ特長を引き出し合っていく。その鎌田の特長が生きるクラブを選べるかどうかも重要なポイントになってきそうだ。