【日本代表への推薦状】ニュータイプのレフティ鈴木冬一を見たい!明日15日、新森保ジャパン発表
鈴木冬一。(Photo by Thananuwat Srirasant/Getty Images)
ローザンヌ3シーズン目、今季スイス2部で20試合・4得点・2アシストを記録。
カタール・ワールドカップ(W杯)を経て初となる森保ジャパン第2章初陣、サッカー日本代表(SAMURAI BLUE)のメンバーが3月15日に発表される。森保監督は“新顔”の選手招集を考えていると明かしていて、オーストリア1部LASKリンツで活躍している元ガンバ大阪の中村敬斗あたりの招集が見込まれる。
また、ぜひ見たい一人が、FCローザンヌ・スポルトの鈴木冬一だ。最近なかなか出現せずにいるテクニックを備えたレフティであり、22歳ながらフランスでの生活も3シーズン目を迎えている。
今季はスイス2部の舞台にいるが、これまで左サイドハーフを主戦場に、右サイドにも対応。レギュラーとしてリーグ20試合・4得点・2アシストを記録している。
日本では湘南ベルマーレでプレー。2019年のU-20ワールドカップ(W杯)ではU-20日本代表の左サイドバックとして、サイドの起点になる重要な役割を担った。
日本代表の左サイドバックは、結局カタールW杯でも長友佑都が担い、伊藤洋輝が控えを務めた。今回は伊藤が一番手で招集されることが有力視される。が、このポジションは相変わらず“長友越え”のタレントが出ずにいる。
鈴木は何よりゴールに絡める左サイドのスペシャリストだ。ボランチ的やセンターハーフ的な仕事もできる、いわゆる“偽サイドバック”にもなり得る。
守備重視の伊藤、バランサーの長友とは異なる。もちろんカタールW杯でドイツ代表、スペイン代表に勝利したように最終ラインをある程度固める戦い方をするのであれば、デュエルの強度がテーマになるか。
とはいえ、カタールW杯で見せた課題である日本代表のチーム全体での起点の少なさを改善するピースになり得る。4年後を見据えれば、早い段階で見てみたい一人。今回のような南米勢(ウルグアイ代表、コロンビア代表)との真っ向勝負でこそ試してほしい。
せっかくの2026年北米W杯に向けた森保体制新章の幕明けである。鈴木のみならず、あっと驚くような選手の招集に期待したい!