負傷した冨安健洋「かなり深刻」、アルテタ監督が落胆。日本代表の欠場決定的、アーセナルEL敗退
ELスポルティング戦、交代時に厳しい表情を浮かべる冨安健洋。(Photo by Shaun Botterill/Getty Images)
スポルティングとのホームゲーム、サリバも負傷「マネジメントが難しくなった」。
[ELラウンド16 第2戦] アーセナル 1(0EX0、3PK5)1 スポルティング/2023年3月16日20:00(日本時間17日5:00)/エミレーツ・スタジアム ※2戦合計3-3
UEFAヨーロッパリーグ(EL)ラウンド16、アーセナルFCはスポルティングCPとの第2戦、1-1(2試合トータル3-3)からPK戦の末に敗れてベスト8進出を逃した。アーセナルの日本代表DF冨安健洋(Takehiro TOMIYASU)は右サイドバックとして、3月4日のプレミアリーグ・ボーンマスFC戦(〇3-2)以来となるスタメン出場を果たした。しかし開始9分、足を滑らせた際に右ヒザを傷め、ベン・ホワイトとの交代を余儀なくされた。
アーセナルのミケル・アルテタ監督は試合後の記者会見で、「残念な夜です。大打撃を受けました」と落胆の色を隠さなかった。
「難しい立ち上がりでした。試合開始早々にトミ(冨安)を失い、サリバも(21分に)交代しました。そのため試合中のマネジメントが難しくなりました。交代枠が限られ、何人かの選手は90分間プレーしなければいけませんでした」
そのように、立ち上がりに負傷によりカード2枚、交代機会2回を使わざるを得なかったことが戦況にも響いたと振り返った。
「とはいえ私たちがリズムと流れを掴めなかったのも事実です。多くのスペースを許して遅れ、デュエルにも勝てませんでした。最後の20分間、私たちは流れと勢いを取り戻し、三度のビッグチャンスを作ったものの得点できませんでした」
最近の傾向でもある、焦りから攻撃の精度も低下……。今後に尾を引きそうな1敗となってしまった。
指揮官は冨安の状態について、次のように語った。
「声を掛けましたが、冨安のリアクションを見ると、かなり深刻そうです。もちろん、さきほど起きた出来事であり、状況を把握するのは難しいです」
そのように、これまでもケガを繰り返してきた24歳のディフェンダーの状態について、今回より「深刻そうだ」と感じていた。
アーセナルはこのあと19日にプレミアリーグでクリスタルパレスFCと対戦。そして来週にはインターナショナルマッチウィークに突入する。
冨安は日本代表に選出されているが(24日ウルグアイ代表@国立競技場、28日コロンビア代表@ヨドコウ桜)、欠場は決定的になった。