秋田『ノーゴール』誤審、「どう見てもゴール」当事者の町田GKポープが告白。可能な対策とは!?
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「白々しくプレーを続けたことに後悔はなく、プロの選手として当たり前のこと」「これは誰も責められるべき事象ではありません」
[J2 8節] 町田 0-1 秋田/2023年4月8日14:04/町田GIONスタジアム
J2リーグ8節、ブラウブリッツ秋田が阿部海大のゴールで、FC町田ゼルビアに1-0の勝利を収めた。町田は今季初黒星に。
この試合の7分、FW青木翔大がハーフウェーライン手前から豪快にロングシュートを放ち、ジャンプしたGKポープ・ウィリアムがセーブ。ボールはゴールラインを越えていたが、ポープはそれを掻き出す。そこでゴールしていたことを主審も副審も気付けないという「誤審」があった。試合はそのまま続行された。
この試合後、町田のGKポープが自身のインスタグラム(アカウントは @ppppppoooppp)のストーリーズを更新。「町田戦の判定について」と題して、この判定について「どう見てもゴールですし、自分も気づいていました」と告白。ハーフタイムに入る際、主審に「ゴールでしたと伝えました」という。
そのうえで、「判定が覆られないのはルール上仕方がないです。かといって試合中に自らゴールですと認めるわけにはいかないですし、そんなことはできません。白々しくプレーを続けたことに公開はありませんし、プロの選手として当たり前のことをしたまでです」と、自身の見解を示している。
一方、このジャッジについて。主審が距離的に目視でゴールラインを割ったかどうかを確認するのは「難しい判断」だったと理解を示す。
逆にJ1昇格争いをしていた昨季、自身のチームもゴールラインを割ったかどうかで、二度ほど不利な判定を受けたとして、「それも含めてサッカーです」と受け止める。
ポープは「これは誰も責められるべき事象ではありません」として、「こういうことを防ぐためにはJリーグにゴールラインテクノロジーか追加副審またはVARを導入してもらうしか方法はありません」と訴える。
VTR映像が一気に拡散される現代では、審判や選手が責められる“被害者”にもなってしまう。J1では全試合にVARが導入されたが、J2ではまだそういった議論もほとんど聞かれずにいる。コストや人材確保など多くの課題はあるものの、ポープはそのように、テクノロジーの導入、あるいは追加副審の必要性を主張している。