【浦和】スコルジャ監督「湘南に好きな選手がいる」。札幌戦PK弾の興梠を“怒った”真相に一言だけ言及

明本考浩の右SB起用、「かなり良かった」と評価する一方で課題も。19日のルヴァンカップ湘南戦へ抱負。

[ルヴァン杯 GS４節] 浦和 – 湘南／2023年４月19日19:30／埼玉スタジアム

　ルヴァンカップのグループステージ（GS）４節、浦和レッズがホームで湘南ベルマーレと対戦する。マチェイ・スコルジャ監督が17日、オンラインによる記者会見を行いこの一戦に向けて抱負を語った。

　先日のリーグ８節の北海道コンサドーレ札幌戦（〇4-1）では、カタール・ワールドカップ（W杯）日本代表の酒井宏樹が右ハムストリングスの負傷により欠場。右サイドバックには、これまで左SBを主に務めてきた明本考浩が入った。そして左サイドバックは、荻原拓也が起用された。

　右SBは後半途中から馬渡和彰も起用された。酒井に代わってプレーした明本と馬渡について、指揮官は次のように語った。

「明本はかなり良かったです。彼にとっていいゲームになりました。難しい相手とではつきものであるちょっとしたミスもありましたが、いいプレーを見せてくれました。

　ただビルドアップのところで明本を起用し、それに関しては満足していません。それは明本がどうこうではなく、そのビルドアップにするのがいいかどうか、私のアイデアがどうだったかを考えなければいけません。カズ（馬渡）はプレー時間が限られていましたが、武器であるいいフリーキックを見せてくれました」

　また、湘南の印象を問われると、スコルジャ監督は「好きな選手がいる」と明かした。

「湘南は非常にまとまったチーム。5-3-2のシステムを使い、相手のストライカー同士、ウイングとの連係をどのように止めるかが重要になります。湘南にはすごく気に入っている選手がいます。町野のことは好きです。一戦目はベンチスタートでしたが、この試合も控えから出番を待つことを願っています」

　その日本代表ストライカーについて、「先を読めて決定機を作れる選手。前回の対戦でも試合終盤に出場すると、ヘッドで決定機を作り出しました。今回もピッチに立てば、危険な場面があるかもしれない。そう考えないといけません」と警戒していた。

　そして欠場したブライアン・リンセンをはじめ外国籍選手のコンディション、そして控え組の選手への期待について、スコルジャ監督は説明した。

「今後はチーム内の競争をより意識していきたいです。モーベルグはケガから復帰し、コンディションを上げています。ブライアンも少し体調を崩していましたが戻ってきています。（ホセ）カンテもプレーするごとに状態が上がり、Jリーグに順応すると期待しています。またハングリーな若い選手もいます。辛抱強く待ちながらも準備をしてもらいたいです」　

　そして札幌戦でPKキッカーをアレクサンダー・ショルツに指名していたが、PKを獲得した興梠が蹴ったことについて。興梠は試合後に「監督から怒られた」と話していたことについて問われると、スコルジャ監督は「内部であり、ドレッシングルームでのことはあまり多く話せません。ただ、私は規律を大事にする、ということはだけは言っておきます」と語った。

　浦和はルヴァンカップGS、３引き分けの勝点３で３位。一方、湘南は１勝２分の勝点５で１位。