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【浦和】ソルバッケンの現状は? マルメが引き続き興味、ローマの優先は…

ソルバッケン。(Photo by Alessandro Sabattini/Getty Images)

ここ2試合のプレシーズンマッチは出場機会を得られず。

 J1リーグの浦和レッズへの期限付き移籍の期間満了によりイタリア・セリエAのASローマにレンタルバックされたノルウェー代表FWオラ・ソルバッケン(Ola SOLBAKKEN)だが、ローマでの練習には参加しているものの実戦では出場機会を得られず、放出要員と見なされている。最優先はヨーロッパのクラブへの完全移籍だと見られるというが……。

 セリエA開幕に備えプレシーズンマッチを続けるローマだが、ソルバッケンは4日のオリンピアコス戦(△1-1)ではベンチ入りしたものの出場機会を得られず。サブメンバーは16人いて、そのうち起用された10人の中に入れなかった。

 さらに7日のバーンズリーFC戦(〇4-0)では、10人の控えにも入れなかった。

 6月まで在籍した浦和では、ようやく実戦の手応えを掴みコンスタントに出場機会を得たなかローマに戻った。ただ欧州のトップクラブでは、再び厳しい立場に置かれている。

『コッリエーレ・デッロ・スポルト』は8月8日、新戦力の獲得のため、ローマでは現在ソルバッケンを含む8選手が放出要員であるとレポート。彼らのサラリーはクラブ全体の3分の1に相当し、それを削減することがまず優先されるという。

 そしてソルバッケンについて、スウェーデン1部マルメFFが獲得へ興味を示しているものの、クラブは「ヨーロッパでより重要なクラブを目指している」ということだ。『ローマプレス』では、ソルバッケンがマルメに移籍するならば、大幅な年俸削減などを呑まなければいけないと伝える。

 こうした状況を踏まえると、ローマは基本的には完全移籍を希望していることが分かる。ただし、いずれにせよ、ソルバッケンをこの夏に放出したいという考えではある。

 ソルバッケンは半年前、期限付き移籍していたオリンピアコスでも出場機会を失っていたなか、浦和が半年間のレンタルでの獲得に成功した。関係者によると、完全移籍のオプションも付帯されていたが、その条件が満たされなかったとも言われる。

 25歳のアタッカーの現状を整理すると、ローマは「完全移籍」を希望し、ソルバッケンは可能であれば「欧州」での復活を目指している。半年前のように、いずれも可能性が低くなった場合、来年夏に新方式のクラブ・ワールドカップ(CWC)に出場する浦和に再びチャンスがあるという状況か。

 離日直前に見せたパフォーマンスは明らかに“別格”だった。負傷も癒えただけに、主力放出の続く浦和にあって、フットボール本部の“逆転”にも期待したいところだ。

ソルバッケンのラストメッセージ>>【浦和レッドダイヤモンズ】ソルバッケン、埼スタでの万雷の拍手に「素敵でした」。「流れを止めなければトップ5まで行ける」

 ソルバッケンは1998年9月7日生まれ、25歳。ノルウェー出身。2023-24シーズン、当初はオリンピアコスへレンタル移籍。1月から6月30日まで約半年間、浦和に期限付き移籍された。浦和ではリーグ5試合に出場。30日の磐田戦で交代してベンチに退く際、レッズサポーターからは熱い大きな拍手が送られた。

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