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【浦和 ACL制覇】87分『We are REDS』の地鳴りのように響いた大声援、ショルツ「ああ聞こえたよ」。“長い物語”を支え掴んだ栄冠

ショルツ(28番)がホイブラーテン(5番)とともにACLのトロフィーを掲げる。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA

「ファンには常に感謝しています。言葉に表せないよ」

[ACL決勝 第2戦] 浦和 1-0 アル・ヒラル/ 2023年5月6日18:00/埼玉スタジアム ※2試合トータル 2-1で浦和が優勝

  AFCアジアチャンピオンズリーグ(ACL)決勝・第2戦、浦和レッズ(日本 / J1リーグ)がDFマリウス・ホイブラーテンのヘディングシュートからのオウンゴールで、アル・ヒラル(サウジアラビア1部)に1-0の勝利を収め、2試合トータル2-1で勝利を収め、通算三度目のアジア制覇を果たした。

 デンマーク人DFアレクサンダー・ショルツ(Alexander Scholz)はセンターバックでフル出場して無失点に抑え、日本では2021年の天皇杯に続いて自身2つ目のタイトルを獲得した。

「全員が一つになっての優勝。そこに家族も来てくれていたので、一緒に応援してくれました。友達も見てくれていたとメッセージをくれました。浦和のサポーターは本当に凄まじいし素晴らしいなって。あのクリエイティブな飛行機が飛ぶビジュアルは素敵でした。ハーフタイムには、試合に出ていない選手がビデオを見せてくれました」

 そしてこのアジアの頂点に立つまでを「ロングストーリーだった」と振り返った。

「とても誇りに思います。勝つのは簡単なことではありません。このACLは長いロングストーリーでした。2021年の天皇杯制覇に始まり、昨年のタイと埼玉スタジアムでのセントラル開催、全てが大切で詰まっている、とても長い物語でした」

 2021年途中に加わったデンマーク人センターバックは、その物語を最終ラインで支え、時に貴重なゴールをもたらしてきた。来日3シーズン目、天皇杯に続いて、チームをアジアの頂点へと導いた。

 このファイナル第2戦、劣勢を強いられて迎えた87分、1点奪われればたちまち厳しい状況になりかねない――。そんななか、スタジアムを包む地鳴りのような『We are REDS』のコールが轟いた。

 最終ラインに立っていたショルツは「ああ、聞こえたよ」と頷いた。

「サウジアラビアの時も届いてきたけれど、さらによく聞こえたよ(笑)。もちろん力になりました。試合全体を通じて、ファンには常に感謝しています。言葉には表せないです」

 30歳のショルツは声援を力に変えてチームを助け、そして自身も進化を遂げてきた。

 これで12月にサウジアラビアで開催されるクラブ・ワールドカップ(W杯)の出場権を獲得した。この物語はまだ続くが――。クラブW杯に懸ける思いを問われたショルツは、「正直まだ分かりません。リーグ戦、ルヴァンカップ、天皇杯、ACLプレーオフもあります。もう少し先になるので、その時に考えましょう」と優しく笑った。

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