【浦和】伊藤敦樹が日本代表で痛感した『出力』の課題「高い強度でプレーを続けられなければ」
日本代表の伊藤敦樹。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA
「高い強度を連続して出す『出力』の部分は、意識すれば変えられる」
[キリンチャレンジ杯] 日本代表 4–1 ペルー代表 /2023年6月20日18:55/パナソニックスタジアム吹田
サッカー日本代表(SAMURAI BLUE)に緊急招集されたJ1リーグ浦和レッズの伊藤敦樹が6月20日、ペルー代表戦をベンチサイドから90分間見守った。
サンフレッチェ広島の川村拓夢の体調不良による離脱により、エルサルバドル代表戦(〇6-0)前日の14日に招集された。すると全体練習にまだ一度も参加できずにいたが、エルサルバドル戦、数的優位で大量リードした展開のなか、ラスト15分間の出場機会を得た。追加招集即日本代表デビューという珍しい軌跡をたどった。
しかしペルー戦では出場機会を得られず。この日ピッチに立った遠藤航、守田英正、旗手怜央、瀬古歩夢(ボランチで起用された)、さらには同じくベンチにいた川辺駿ら……伊藤が超えていかなけばいけない序列も明白になった。
伊藤は試合を見ていて、こう感じたそうだ。
「プレーの強度のところは凄かったです。高い強度を保ったまま、プレーが途切れません。一回で終わることなく寄せたり継続してできるところは、自分に足りないところだと感じました」
高い強度でのプレーの連続。それが必然にならなければ――。伊藤にとっては大きな刺激となった。
「練習もレベルが高く、かなり緊張感もありました。その緊張感あるなかで1週間できたのは本当に良かったです」
伊藤自身が強度を上げ、浦和を勝利に導くより大きな存在になっていくことが求められる。今後は「日本代表」という肩書により、ファンやサポーターをはじめ周囲からの注目度も増す。
「まず代表に選ばれたことで一つ自信がつきました。評価されていること、それは嬉しかったです。ただ試合には絡めませんでした。練習やこの試合を見て、高い強度を連続して出す『出力』の部分は、意識すれば変えられるところでもあります。それは(浦和に)帰って、次の練習から、しっかり自分がチームに伝えていかなければいけないし、自分が言うことで、周りもついてきてくれると思います。より自分もレベルアップしていきます。そこは練習から意識していきたいです」
フル代表1試合出場――。大切な一歩を刻んだ伊藤敦樹が、今度は浦和を支え、高みへと引き上げる。