日本製スーパーカーだ!前田大然がペルー戦で圧巻プレス&1ゴール。故郷・大阪での一戦「たくさんのお客さんの前で決められて幸せ」「子供二人へのプレゼントに」
前田大然がペルー戦でゴール!写真:井上裕史/(C)Hiroshi INOUE
日本代表通算3ゴール目。「後半すごくチャンスがありそうな雰囲気が漂っていて、より攻撃的に行けたと思います」
[キリンチャレンジ杯] 日本代表 4–1 ペルー代表 /2023年6月20日18:55/パナソニックスタジアム吹田
サッカー日本代表(SAMURAI BLUE)の前田大然がペルー代表戦、61分に古橋亨梧と代わって出場すると、持ち味である高速プレス&アタックで前線を改めて活性化させ、自らもゴールを決めて4-1の勝利に貢献した。3月シリーズは負傷離脱により悔しい思いをしたアタッカーが、出身地の大阪で、セルティックにて1年半プレーしてきた進化の証を示した。
「後半すごくチャンスがありそうな雰囲気が漂っていて、そのタイミングで出たので、失点してしまったものの、より攻撃的に行けたと思います。ベンチにはいい選手がたくさんいます。攻撃をさらに強めたいという狙いを持ち、それを上手く体現できました」
25歳のスキンヘッドのストライカーはチケットが売り切れた3万5000人を超える大観衆の熱狂のなか、ダイナミックな攻撃を展開し、自らもゴールを奪えたことを素直に喜んだ。
「日本を背負って戦えるだけでも、とても誇らしいことです。加えて、こうしてたくさんのお客さんがいるなかで決められて幸せでした」
Jリーグでは松本山雅FC、水戸ホーリーホック、横浜F・マリノスで活躍してきた前田は、大阪府南河内郡太子町の出身。そんな故郷にできたパナスタでの一戦には、家族も観戦に訪れた。
「息子と娘も来てくれて、子供は(自分が)サッカーをやっていることを理解できてきたので、今日はその二人にプレゼントできたかなと思います」
前田は少し笑った。ちょうど子供の誕生日も近かった。これでフル代表12試合・3得点。日本代表での責務をまっとうし、そのうえで父としてのいいところも見せることができた。
東京オリンピック、移籍、新たな環境への適応、カタール・ワールドカップ(W杯)、セルティックでのリーグ連覇&三冠達成――。まさに前田らしく駆け抜けてきた。そして今回、明らかにエンジンが一人異なっているという“持ち味=武器”を見せつけた。加えて強度は増し、そのスプリントのメリハリや使い分けも感じられた。
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まずはしっかり体を休めて、ブレンダン・ロジャーズ監督の復帰が決まったセルティックでの新たな戦いに備える。2023-24シーズン、前田大然はその快足を飛ばし、まだ見ぬ新境地を開拓しようと突き抜けていくはずだ。