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【浦和1-0名古屋】岩尾憲「運試しゲームは、自分たちのやり方ではない」

浦和の岩尾憲。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA

約2か月ぶりのフル出場に、「すごくキツかったですが、光栄なこと。走れる限り走りました」。

[J1 24節] 浦和 1-0 名古屋/2023年8月18日19:30/埼玉スタジアム

 J1リーグ24節、浦和レッズがホセ・カンテの2試合連続、今季リーグ通算5ゴール目で名古屋グランパスに1-0の勝利を収め、リーグ5試合ぶりの白星を収めた。

 4-2-3-1のボランチで先発した岩尾憲は、6月11日以来リーグ戦では8試合ぶりとなるフル出場を果たし、無失点勝利に貢献した。

「70分を過ぎたあたりで(マチェイ・スコルジャ)監督から『今日は90分必要だ』と言われ、すごくキツかったですが、そんな光栄なこともありません。走れる限り走りました」

 前半は互いに強度が高いなか先制に成功した。そして修正しながら切り抜けていき、小泉佳穂の決定機などチャンスも作れた。

 ただ選手交代を重ねた後半は、常に名古屋ペースに。主導権を握り返せず劣勢を招いた。が、致命的なピンチもあったものの耐え抜き、3位の名古屋に4ポイント差に迫る貴重な勝点3を掴んだ。

 35歳の岩尾は「もう少し賢くやるシーンがあっても良かった」と、チーム全体の試合運びであり、その意思やイメージなどの共有に課題を挙げた。

「試合としてのまとまりがあまりなく、90分間全体のマネジメントではありますが、その一瞬ごとのジャッジ(判断)はまだまだ改善しなければいけないのかなと思いました。ラッシュを常に打ち続けることが、90分で勝てる確率を上げるのかも考え、もう少し賢くやるシーンがあっても良かったと感じます。カンテ選手も途中でキツすぎるとも言っていて、それは後ろから見ていても感じました。もう少しボールを握ったうえでの攻略もしていければと思いました」

 なかなか効果的なカウンターを繰り出せずにいる。暑さももちろん影響したが、逆に常に狙おうとしていることで体力も奪われ、ダイナミックさを失ってしまっているとも言えた。

 岩尾もプレーの確度の重要性を強調する。

「カウンター合戦となったら、90分持ちません。いくらマリウスとショルツ、周作くんのいる後ろの固い守備が評価されても、試合として、しっかりとまとまったゲームができていなければ、彼らがいても失点してしまいます。そういったところのバランスも考えていかなければいけません。運試しゲームになってしまうのは、あまり自分たちのやり方ではないし、監督もそういった話をしています。その修正は必要だと思います」

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 次節8月25日は再び金曜日のナイトゲーム。アウェーで古巣の湘南ベルマーレと対戦する。

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