【徳島ヴォルテイス】『スペイン路線』途絶える。ラバイン監督解任、吉田達磨氏が新指揮官に
吉田達磨監督。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA
元分析官、一時J3リーグ降格圏に低迷…。
J2リーグ徳島ヴォルティスは8月22日、スペイン人のベニャート・ラバイン(BENAT LABAIEN)監督との契約を21日付で解除したと発表した。アイトールフィジカルコーチも退任する。後任は前ヴァンフォーレ甲府の吉田達磨氏で、23日のトレーニングから指揮をとる。徳島が2017年のリカルド・ロドリゲス体制から貫かれてきたスペイン路線が、ここで一旦途絶えることになる。
35歳のラバイン氏はリーズ・ユナイテッド、レアル・ソシエダなどで分析コーチを担当。今季から徳島を率いてきたが、チームはJ1復帰を目指したものの一時J3降格圏の21位に低迷していた。現在は6勝15分10敗の勝点33で19位。
吉田新監督は次のように決意を示している。
「徳島の皆様、また徳島ヴォルティスを応援してくださっている皆様、監督に就任いたしました吉田達磨です。残り11試合、まずは全力で残留を勝ち取りに向かいます。皆様と団結をし最後まで闘い抜きましょう。どうぞよろしくお願いいたします」
また徳島の岸田一宏社長は次のように、今回の監督交代劇について説明している。
「この度、トップチーム監督であるベニャート・ラバイン監督を契約解除することとなりました。J1昇格を目指して今シーズン戦ってまいりましたが、31試合を終えて6勝15分10敗の勝点33の19位。現在の成績を踏まえて、クラブとしてこの現状を変え、進んでいくために今回の決断をしました。
関連記事>>三木谷会長が激怒「足裏でサンドイッチ。放置できない」。神戸の齊藤未月、柏戦で全治1年の重傷
後任には吉田達磨監督にお願いをしました。吉田監督の志向するサッカースタイルが徳島のスタイルに近いこと、2022シーズンの天皇杯で甲府を優勝に導いたことなどから総合的に判断しました。シーズン途中での監督交代になり、ご心配をおかけして申し訳ありません。リーグ戦残り11試合、この状況を乗り越えるためにも、引き続き皆様のアツい応援よろしくお願い申し上げます」