韓国江原FCキム･ビョンス監督がコーチに「不必要な身体接触」で罰金400万円。かつて大分トリニティでプレー

トレーニング後のレストランでの酒席で、話題が戦術などに及び…。

　韓国Ｋリーグの江原FCは７月12日、クラブ公式のSNSを更新して、５日にキム・ビョンス監督が一人のコーチに対し「不必要な身体接触」をしたとして、4000万ウォン（約400万円）の罰金処分を科したと報告した。指揮官は深く謝罪しているという。キム・ビョンス監督は1997年、大分トリニータの前身である旧JFL（日本フットボールリーグ）時代の大分トリニティでプレーし、Jリーグ昇格への礎を築いた一人。

　発表によると、キム・ビョンス監督は午後のトレーニングを終えたあと、コーチ陣とレストランで酒席を持ったという。「良い雰囲気」のなかで、話題は試合に向けた準備、さらに戦術に踏み込んでいった。すると「少しずつ意見の衝突」が起きて、キム・ビョンス監督がパク・ヒョジン・ヘッドコーチに対して「不必要な身体接触」を起こす“事件”が起きたそうだ。

　そのあと我に返ったキム・ビョンス監督は過ちを認めて謝罪。コーチもこれを受け入れたという。

　クラブは「プロクラブの一員として到底容認できない行為で、未然に防止できなかった責任を痛感しています」として、「重大な責任感と深い恥じらい」を痛感したため、ファン・サポーターからの叱責を受け入れる覚悟で今回公表したそうだ。

　クラブは当事者間での和解にかかわらず、二度、臨時運営委員会を開いて、指揮官への懲戒処分を決定。50歳になるキム・ビョンス監督に制裁金4000万ウォンを課すことを決定した。

　韓国では根強く残る「スポーツ界の誤った習慣や行動を根絶する」という社会的な声が高まっている。その模範となるべくＫリーグのトップチームでこうした事件が起きたため、クラブは再発防止とともに「江原FCが模範となれるよう生まれ変わることができるよう最善を尽くします」と襟を正している。

　江原FCは現在Ｋリーグ、４勝８分７敗で９位につけている。湘南ベルマーレと柏レイソルで活躍した韓国代表MFハン・グギョンらが在籍している。

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[文：サカノワ編集グループ]