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【G大阪】飲酒運転で当て逃げ、アデミウソンを契約解除

G大阪のアデミウソン。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

劇的ゴールを決めたあと、ミナミのクラブやバーで朝まで酒を飲む。そのあと練習に向かう途中の高速道路で接触事故を起こしたが…。

 J1リーグのガンバ大阪は12月28日、10月に飲酒運転をしたうえに当て逃げをした道路交通法違反の容疑で大阪府警に書類送検されていたFWアデミウソンを契約解除にしたと発表した。

 クラブによると、大阪府警による事情聴取が終わり、本人と被害者の示談が成立。12月25日に臨時取締役会を開いて、日本サッカー協会統一選手契約書の契約条項に基づき、アデミウソンを契約解除すると決定した。

 アデミウソンへの適用条項は「刑罰法規に抵触する行為」「クラブの秩序風紀を著しく乱したこと」。

 G大阪の小野忠史社長は次のようにコメントしている。

「このコロナ禍において厳しい環境のなか、ガンバ大阪を応援していただいているサポーター・ファンの皆様、パートナー企業の皆様、ホームタウンの皆様、J リーグや J クラブの皆様、そしてスポー ツに関わる多くの皆様に大変ご迷惑をおかけしたことを心よりお詫び申し上げます。今回の事件をクラブとして厳粛に受け止め、吹田警察署にご協力を頂き交通安全講習会の開催や J リーグによる e ラーニングの再受講等、クラブ全員で再発防止に向けた取組みを実施致しておりますが、クラブ 全体でコンプライアンス徹底を継続的に取り組み、信頼回復に努めて参ります」

 アデミウソンは10月25日に酒気帯び運転で事故を起こし、道路交通法違反の容疑で任意捜査を受け、12月14日に書類送検された。

  アデミウソンはホームゲームの柏レイソル戦(89分、左足ミドルで劇的決勝ゴールを決めている)を終えて20時に解散したあと、知人宅で食事をした。そこから自家用車で大阪のミナミに移動し、駐車場に車を停めて心斎橋付近のバーやクラブで早朝まで飲酒しながら食事をとった。

 10月25日午前8時前、いったん休んだあと駐車場に停めていた自家用車でクラブハウスに向かう。8時35分頃、近畿自動車道千里吹田線の追い越し車線を走行中、左前側ボディを走行車線の自動車と接触した。しかし本人は自動車との接触と認識せず、クラブハウスに向かった。

 そのまま午前9時前にパナソニックスタジアム吹田クラブハウスに到着、10時からの練習に参加した。すると練習後の11時30分、クラブハウスに警察が訪れ任意同行を求められた。

 12時頃から17時頃まで、大阪府警吹田分駐所で事情聴取を受けた。そこでアルコール検査を受けた結果、基準値を超えるアルコールの検出が確認された。

 警察の事情聴取を終えたあとの17時頃、クラブハウスに戻り約1時間、小野社長らG大阪関係者と本人が事実確認を確認。このあとアデミウソンは謹慎処分となり、試合には出場していなかった。

 G大阪は2021年元日、川崎フロンターレとの天皇杯決勝に臨む。

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[文:サカノワ編集グループ]

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