『琉球のベンゼマ』阿部拓馬が今季で退団に「沖縄サッカーの発展に関わっていければ」。2020年J2で13ゴール、その後ケガに苦しむ
阿部拓馬。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI
清武功暉、積田景介、人見拓哉も契約満了に。
J3リーグのFC琉球は11月15日、阿部拓馬、清武功暉、積田景介、人見拓哉がそれぞれ今季限りで契約満了に伴い退団すると発表した。2020シーズンには樋口靖洋元監督のもと、J2リーグで13ゴールを記録した“琉球のベンゼマ”阿部だが、その後、負傷にも苦しんだ。今後も沖縄サッカーの発展に貢献したいとコメントしている。
4人はそれぞれ次のようにコメントしている。
◎阿部拓馬
「今シーズンでFC琉球を退団することになりました。チームは離れますが、今後また沖縄サッカーの発展に関わっていければと思慮しています。沖縄大好きです。4シーズンお世話になりました」
◎清武功暉
「3年間良い時も悪い時もたくさんの応援ありがとうございました。今年J2に上がることが出来ず、悔しさが残りますが来季またJ2に戻ることを祈っています。まだサッカーを続けたいと思っているので、どこに行っても応援していただけたら嬉しいです。そして今後は沖縄のサッカーの発展に少しですが、できることをしていきたいと思っています。本当にありがとうございました。」
◎積田景介
「FC琉球に関わる全ての皆さんへ。僕が琉球でやれることはもう何もありません。自分の持っている力を全てこのクラブに注いできたつもりです。何ひとつ後悔なんてないしやり残したこともありません。8年前、初めてグラウンドに着いたときにサッカーのグラウンドよりも周りのグラウンドゴルフの芝が綺麗だったこと、琉球の練習着の枚数が足りないという理由で支給してもらえず大学時代に来ていた練習着で練習をした時に僕は来るところを間違えてしまったのかと本気で思っていました。それから時が経つにつれて様々な変化がありいつの間にか琉球が大好きなクラブになり沖縄という場所から離れたくないという気持ちになりました。8年間選手として試合で貢献することが全くできなかったのにも関わらず温かい声援を送ってくださる方、17番のユニホームを掲げてくださる方、僕のグッズを買ってエールを送ってくださる方。そのような方々がいたからこそ辛くても心は折れずにやってこれたのだと思います。2018年11月3日の群馬戦で優勝を決めた試合。僕はベンチにいながらも残り10分間のスタジアムの一体感を忘れることはありません。あの歓喜が再びスタジアムに戻ってくることを信じています。一生忘れることのできない最高の時間を琉球で過ごすことができました。残りの期間も最後まで琉球の選手として人として変わることなくフルパワーで全てのことに臨むことをお約束します。関わる全ての皆さんに感謝します。ありがとうございました!!」
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◎人見拓哉
「FC琉球のファン、サポーター、携わってくださった皆様。4年間お世話になりました。チームに貢献できず、悔しいですが、これからの糧にします。FC琉球、沖縄という地で、たくさんのことを学べました!ありがとうございました!これからも応援していただけると嬉しいです!」