宝塚歌劇団の女優急死でホリエモン「ジャニーズと比べてさらに問題なのは…」
東京オリンピックの閉会式に登場した宝塚歌劇団。 (Photo by Francois Nel/Getty Images)
「死人に証拠を出せとは酷い話。そういう体質の組織なのでしょう」
宝塚歌劇団の宙組(そらぐみ)に所属する25歳の劇団員が9月に過労といじめを原因に急死し、警察によると自殺したと見られる問題で、11月14日、宝塚歌劇団の弁護士などによる調査チームは、そういったいじめは確認できなかったと発表し、その記者会見の内容が問題を呼んでいる。
ホリエモンこと実業家の堀江貴文氏はユーチューブの『ホリエモンチャンネル』で、「宝塚歌劇団の調査報告に批判が殺到している件について解説します」と題した動画をアップ。このハラスメント疑惑について、ジャニーズ問題とはまた異なる問題があるとして詳しく解説した。
調査チームによると、この団員に対して、上級生によるいじめは確認できなかった、ただし長時間労働によって精神に影響を与えた可能性はあると発表。へアアイロンをおしつけられたとされる問題については、よく起こり得ることなどとされ、堀江氏は「遺族からすると心無く感じることでしょう。そんなにいじめと言うならば、証拠を出せと。死人に口なしですし、死人に証拠を出せとは酷い話だと思います。そういう体質の組織だったんだろうなと。ある意味、ジャニーズ(の1回目の)記者会見よりも酷かったのではないかと問題になっています」と驚く。
またヒヤリングしたうち団員のうち4人が拒否。そこに嫌疑がかかっていて「それでは調査が不十分ではないかという声もたくさん上がっています」とも指摘する。
そして堀江氏は「ジャニーズの問題と比べて、何がさらに問題かというと」として、「宝塚歌劇団という独立した劇団があるかと思われるかもしれません。ただ、これは阪急電鉄の一部門。エンターテイメント部門で少なくとも数十億円という大きな利益貢献をしています」と説明する。
宝塚歌劇団は上場している阪急阪神ホールディングス株式会社のエンターテイメント部門であり、同企業の大きな収益源となっているという。スポーツ部門の柱である阪神タイガースとともに、年間200億円、300億円以上の収益を計上することもあるそうだ。
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それだけにホリエモンは「上場企業として、コンプライアンス軽視ではないか。それはいかがなものか。そういった意見も出ると思います」と見る。「より厳しい目で見られるかもしれませんし、今後会社の株価にも大きく影響を与えてしまう要因になるのではないかと懸念しています」と、一人の若き有望な人材が亡くなっているなか、このような対応の仕方では、企業全体への影響も出るのではないかと展望していた。