【J1参入PO決勝│東京V-清水】それぞれが語った決戦のキーマンとは? 城福監督「ピッチ上の監督。躍動されると難しくなる」、乾貴士「セレッソで一緒だった後輩、おとなしくしていてほしい」
11月30日にJ1昇格PO決勝に向けて抱負を語った(上段左から)東京Vの城福浩監督、秋葉忠宏監督、(下段左から)、東京Vの森田晃樹、清水の乾貴士。※取材協力:Jリーグ
12/2の国立競技場での決戦に向けてオンラインで公式記者会見。
[J1参入PO 決勝]東京V – 清水/2023年12月2日14:00/国立競技場
J2リーグ東京ヴェルディ(3位)の城福浩監督と森田晃樹、清水エスパルス(4位)の 秋葉忠宏監督、乾貴士が11月30日、J1参入プレーオフ決勝に向けたオンラインによる公式記者会見に臨み、それぞれ抱負を語った。
この運命の決戦は90分制。レギュラーシーズンを清水より上位の3位で終えてホームゲームとなる東京Vは、引き分けでもJ1昇格を果たせる。一方、清水は勝利がJ1への切符を掴む条件になる。
東京Vの城福監督は「チームが一丸となってここまで来れたので、ホームで戦えることもあり、多くのサポーターの方と一緒にクラブの願いを叶えたい。悔いなく我々らしい試合をしたいと思います」、森田は「素晴らしいスタジアムで素晴らしい相手と、いい緊張感で試合を楽しみたいと思います」と、それぞれ静かに決意を示した。
一方、清水の秋葉監督は「2023シーズンの最後にして最大で最高のビッグマッチを迎えられ、喜びと興奮と嬉しさを感じています。4位というチャレンジャーの立場であり、しっかり勝たなければ次のステージ、『昇格』の文字は見えてきません。チャレンジャーとして思い切りヴェルディさんにぶつかって、しっかりとした結果を得たいと思います」と語った。そして乾は「最後の大事な試合。自分たちのほうが年間順位も下だったので、秋葉監督が言うようにチャレンジャー精神でしっかり全てをぶつけて、最後勝って、みんなで笑って昇格したいです」と意欲を示した。
また、それぞれの印象や対策について、現時点で言えることは……と問われると、次のように言葉を選びながら語った。
秋葉監督は「リーグ最少失点のチーム。最後特に全員で固くハードワークする印象がすごくあります。そこをどのようにこじ開けるかが一つポイントになると思っています」と、この決闘のポイントの一つを語った。また、乾は「セレッソで一緒にやっていた中原輝という後輩がいますが、(この試合では)ちょっとおとなしくしていてほしいと思います」と“警戒”し、ある意味、キーマンに挙げていた。
対する城福監督は「各ポジションの個のレベルは誰が見ても(清水が)抜きに出ているチームだと思います。タレント揃いの中でも、ピッチ上の監督として君臨できる乾選手に躍動されるとなかなか難しいので、そこはチームみんなで、しっかり抑えながら、我々が結果を手繰り寄せたいと思っています」と、ロシア・ワールドカップ(W杯)日本代表メンバーでもあるテクニシャンの名前を挙げた。
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森田は「個々の能力は(清水が)すごく高いですが、プラス守備の強度も高いと思います。本当に大事なのは先取点です」と、あくまでもゴールを目指していく姿勢を示した。
試合は12月2日14時から、国立競技場で開催される。チケットは発売中だ。