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【移籍】エムバペ「アーセナルへの加入を望んでいる」。リバプールは…

パリSGのエムバペ。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA

あの伝説的ストライカーの足跡を辿ることになるか。

 フランス1部パリ・サンジェルマンとの契約が2023-24シーズンで満了を迎えるフランス代表FWキリアン・エムバペ(Kylian Mbappe)だが、間もなく新シーズンへの動向を決断するのではないかと注目を集めている。そうしたなか”大逆転”で、アーセナル行きの可能性も浮上している。

 エムバペはパリSGとの1年間の延長オプションを行使せず。フリートランスファーとなって来季スペイン1部レアル・マドリードに移籍することが濃厚だと言われてきた。一方、パリSGはマドリードが準備できる額の倍以上となる年間1億ユーロ(約160億円)以上を用意していると言われる。またエムバペ自身もパリ・オリンピックに出場できるかどうかなども条件に加味していて、PSG残留も選択肢に入りつつあると言われる。いずれにせよ、マドリード行きとパリSG残留の二択に絞られたような雰囲気になりつつあった。

 そうしたなか、浮上したのがアーセナルだ。『インディペンデント』が2月13日、「エムバペはアーセナルに加入することを望んでいる」と題したレポートを掲載した。アーセナルの伝説のストライカーである元フランス代表のティエリ・アンリは、エムバペにとっての憧れの一人であり、その足跡を追うことを望んでいるというのだ。

 アーセナルが欲するのは、何よりゴール前の局面で違いを見せられて、”結果(数字)”を残せるタレント。まさにエムバペのようなストライカーが欲しいに違いない。

 エムバペサイドはアーセナルとの交渉に「前向きだ」という。しかしアーセナルではまだパリSGやレアル・マドリードと対抗できるような財務戦略が練られていないということだ。同様の状況にあるリバプールFCは、ユルゲン・クロップ監督の今季限りでの退任も決まり、エムバパ獲得については撤退したとも言われる。

 とはいえ、日本代表の冨安健洋をはじめ、すでに数多くの有力タレントを保有するガナーズがチーム内の給与バランスも考慮し、PSG以上の条件を提示することは考えられない。さらにレアル・マドリードとの争いに勝たなければいけないなど、ハードルは高い。

 あり得るならば、エムバペがPSG残留を望まず、レアル・マドリードとの交渉も進まなかった時――。逆転でのアーセナル加入があるか!?

 FIFA(国際サッカー連盟)のルールにより、昨年12月までは所属先であるパリSGがエムバペと契約交渉する優先権を持っていた。その後、契約満了の半年前となる今年1月から、全てのクラブが交渉可能になっている。ただし、決してパリSGが交渉できないというわけではない。

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 エムバペサイドが希望している新契約の条件は、年俸5000万ユーロ(約80億円)、契約金1億2000万ユーロ(約193億円)、肖像権などのインセンティブ――この3点と言われている。

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