【日本×ベトナム戦 採点・寸評】4バック変更に対応できた選手を評価したが全体的に低め
[MAN OF THE MATCH]ハウ(ベトナム)
いかにミスを取り返すか? GKオビはしっかりリカバーした。
[アジア大会 GS③] 日本 0–1 ベトナム/2018年8月19日/インドネシア
得点者:ベトナム=3分 ハイ
[MAN OF THE MATCH]ハウ(ベトナム)
【選手採点│寸評】
※5段階評価。5が最高で、1が最低。採点対象は原則、出場20分以上。
※採点の見方
ポジション
背番号 選手名(所属) 採点
【U-21日本代表】
GK
1 オビ・パウエル・オビンナ(流通経済大) 2
二人が寄せて狙っていた神谷にパスを出して失点。痛恨の判断ミスだったが、その後は好守を見せて決定機を阻止し続けた。決勝点を与えてしまったため採点は「2」だが、ミスをしたあとにしっかりリカバーできた点は評価したい。
DF
5 杉岡大暉(湘南) 2
持ち味であるフィジカルで競り負ける場面も。さらにセットプレーのチャンスをファウルで潰してしまうのもいただけなかった。ただ後半、4バックの左SBに入ると起点となって挽回し、チャンスを何度も作り出した。それでも試合には負けてしまったため「2」に。
20 立田悠悟(清水) 2
1失点でよく持ち堪えたとも言えるが、安易な縦パスをカットされるなど、リベロとしては致命的なミスもしてしまった。ベトナムのような機動力のある相手には、ストッパーのほうが生きるか?
7 原 輝綺(新潟) 3
悪い流れの中で18分にイエローカードをもらう。ただ後半は高い位置で起点となり、49分には惜しいシュートも放った。闘えていた貴重な選手。
MF
11 遠藤渓太(横浜) 2
何度か走り切ってチャンスを作った。パキスタン戦からはだいぶ解消されていたものの、まだ孤立気味で試合に参加しきれていない印象。互いにもっと要求し合っても面白いか。
6 初瀬 亮(G大阪) 2
次第に環境にも慣れてきているようで、キックの鋭さは増してきた。しかしセットプレーからビッグチャンスには至らず。CKやFKがつながらないフラストレーションが溜まり、流れの中でのプレーにも影響が出ているようだった。
8 三笘 薫 (筑波大) 1(▼HT)
ボールを持ち運ぶ技術は高い。しかし凸凹なピッチに苦しんだとはいえ、9分のミスパスなど、ことごとく”チャンスのチャンス”でプレーが止めてしまい、逆襲を食らってしまった。日本の最終ラインがなかなかラインを上げられない悪循環が生じていた。
10 三好康児 (札幌) 1
キャプテンとして、「頑張っている」のは伝わる。しかし、単独でのプレッシングは「頑張っている」ものの効果があるとは言えず、その空けたスペースを味方が埋めるのにも苦心していた。79分の岩崎→三好→前田とつなぐダイレクトプレーからのチャンスが唯一の見せ場。それ以外は空回り気味だった。前線の選手たちで得点パターンのイメージを共有したい。
16 渡辺皓太 (東京V) 2
ボールコントロールに苦しみ、さらにデュエルでも体格の大きなベトナムに押し込まれる場面も。49分に原への惜しいスルーパスを放つなど持ち味を見せたが、流れを一変させることができなかった。
17 神谷優太(愛媛) 1(▼HT)
3分のミスはいただけないが、そこから吹っ切って巻き返したかった。ただ、プレーのリズムが単調で、スイッチを入れたり、変化をつけたりすることができず。インパクトを残せなかった。
FW
18 前田大然(松本) 2(▼80分)
三好同様にプレッシングが単発になっていたが、前田の責任というより、チームとしての守備のコンセプトが確立されていない印象。前田がプレスに行くことで、最終ラインも押し上げるなど、全体で連動していきたい。一方、攻撃面でも早々にリードされて深く守られてしまい、あまり目立てなかった。
▼途中出場
MF
14 松本泰志(広島) 3(△HT)
後半から4れまでよりも高い位置で仕事をして、相手に脅威を与えた。相手が対応してきたときに、さらに変化をつけたかった。
MF
13 岩崎悠人(京都) 2(△HT)
多くのチャンスに絡んだ。79分のオフサイドになった三好と前田との連係は、岩崎のフリーランが効いていた。岩崎であれば、ゴールに絡めたはず。敗れてしまっただけに評価は「2」に。
FW
15 上田綺世 ―(法政大)(△80分)
高さを生かしてヘッドで競り勝つなど持ち味を発揮。90分のフリーで抜け出したシーンは、決めなければいけなかった。
文:サカノワ編集グループ