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日本代表に完敗の中国、「二つの習慣」をタブー視。W杯予選敗退決定を受けて地元メディア

中国代表は日本に敗れて、W杯最終予選での敗退が決定。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

日本に連敗。シュートわずか2本、枠内ゼロ。

 カタール・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選グループB、中国代表は0-2で日本代表に敗れ、これで1勝2分4敗の勝点5となり、2試合を残して6チーム中4位以下が確定。カタール行きの道が途絶えた。

 日本には今大会、2連敗。1月27日に埼玉スタジアムで行われた一戦は、公式記録ではシュートわずか2本、枠内ゼロの完敗に終わった。

 中国の「『捜狐』ニュース」では、中国ジャーナリストのジ・ユヤン氏が、この敗戦を分析した記事を掲載。同氏は中国サッカー界が変えられずにいる「二つの習慣」をタブー視し、根本的な取り組みから変えていくべきだと提言している。

 同氏が問題視しているのは、「衝動的であること」「成功を焦ること」。

 いずれも共通項があるが、「サッカーで一番タブー視されていることだ」と指摘する。

「この二つの習慣はサッカーで最もタブー視されていることです。私たちの長所を全て打ち消しています。中国サッカー協会、スポーツ当局をはじめ、サッカーの全ての面でこの習慣を克服しなければ、中国サッカーがたとえもっとお金と時間をかけても、同じところを回り続けるか、あるいはもっと急速に後退していくでしょう」

 つまり種を撒かず、収穫ばかり性急に焦っているというのだ。

 そして中国サッカー界が再び上昇に向かうサインとなるべきは、大金をかけての成功ではなく、「若年層」の活躍にあるはずだと展望する。

「中国サッカーが底を打ち上昇に向かうタイミングは、企業が再びサッカーに投資を再開した時でも、大物監督が再び中国のチームを率いる時でも、クラブがアジアチャンピオンズリーグ(ACL)のタイトルを獲得した時でもありません。未来のある日、中国のユース代表チームが再びアジアの強豪国の仲間入りを果たし、アジアユース(U-20アジア選手権)のベスト3に返り咲くかあるいは優勝し、ワールドユース(U-20ワールドカップ)に出場する時のはずです」

 そのように育成年代からしっかり腰を据えて育成と強化に取り組むべきだと、課題を指摘している。

 2002年の日韓W杯では日本も中国も出場したが、その差は開いたという現実を受け止めるべきで、同氏は「サッカーは相手と戦うものだが、この20年間、中国サッカーの最大の相手は、実はいつも自分たちでした」と言っている。

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[文:サカノワ編集グループ]

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