【サッカー日本代表】小久保玲央ブライアンが正GK争いへ名乗り。U-23ウズベク戦PKストップ「自信はなかった。『大丈夫だ』というみんなの声を信じて止められた」。U-23代表アジア制覇:パリ五輪後、W杯最終予選では鈴木彩艶らとフル代表でポジション争いへ
小久保玲央ブライアン。(Photo by Koji Watanabe/Getty Images)
名門ベンフィカ所属。
[U-23アジアカップ 決勝]U-23日本代表 1–0 U-23ウズベキスタン代表/2024年5月3日24:30(現地18:30)/ジャシム・ビン・ハマド・スタジアム(ドーハ)
パリ・オリンピックのアジア最終予選となるカタールU-23アジアカップの決勝、U-23日本代表が山田楓喜のゴールを守り切りU-23ウズベキスタン代表に1-0の勝利を収め、8年ぶり二度目の優勝を果たした。
後半アディショナルタイム、日本は山田の左足の鋭いシュートで先制。直後、関根大輝のハンドによる反則でPKを与えてしまう。
絶体絶命のピンチ。ここで立ちはだかったのが、この大会、正守護神として戦ってきた小久保玲央ブライアンだ。日本の「背番号1」は右にジャンプし、グラウンダーの鋭いショットを止めてみせた。
「チーム一丸となって優勝できたことを嬉しく思います」
試合後のフラッシュインタビューを受けた小久保は、このPKシーンについて、「自分としてはあまり自信がなかったのですが、みんなが駆け寄って来てくれて、『大丈夫だよ、お前なら止められるよ』とかけてくれた言葉を信じて、止められたのですごく嬉しかったです」と、胸を張って言った。
チームメイトの鼓舞が、このビッグセーブをもたらしてくれた。そう殊勲のヒーローは感謝していた。
「難しい試合になるとは分かっていました。宿敵のウズベキスタンにリベンジを果たそうとみんなで話していました。それができて、勝てて嬉しかったです」
試合中に感極まって涙をも見せていた小久保だが、この時は爽やかな笑みを浮かべた。
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名門SLベンフィカではなかなか出場機会を得られずにいる23歳のゴールキーパーが、そのポテンシャルの高さを見せ付けた。鈴木彩艶も同世代(一つ年下、今年22歳)にいるが、パリ五輪では小久保が「1番」を付けそうである。そして今夏のオリンピックのあと、9月にスタートする北中米ワールドカップ(W杯)アジア最終予選では、小久保もフル代表の正守護神争いに加わってくる。