「初めてレアルを応援する」リネカーがドルトムントに激怒した理由とは?│欧州CL決勝
ゲーリー・リネカー氏。 (Photo by Tom Dulat/Getty Images for Premier League)
なぜ、このタイミングで…。
[CL決勝] ドルトムント – R・マドリード/2024年6月2日4:00(現地20:00)/ウェンブリースタジアム(イングランド)
元名古屋グランパスでイングランド代表のエースストライカーとしても活躍した解説者のゲーリー・リネカー氏が6月1日、自身のエックス(旧ツイッター)(アカウントは @GaryLineker)を更新し、「チャンピオンズリーグ決勝で、レアル・マドリードを応援するのは初めてだ」とポストして話題を集めている。
ヴィニシウス・ジュニオールやジュード・ベリンガムらの躍進で引退を決断したトニ・クロースらと世代交代しながらも、まさに王者の振る舞いでここまで勝ち上がってきたレアル・マドリードが、堂々と2シーズンぶりのビッグイヤーを掴むのか。あるいは、退団の決定しているマルコ・ロイス、マッツ・フンメルスらの凄まじい集中力をここでも発揮し、世紀の番狂わせをドルトムントが成し遂げるのか――。
注目の一戦を前に、リネカー氏はドルトムントの”衝撃”の発表に首を捻った。
「レアル・マドリードを応援するのは初めてだ」
そうつぶやくとともに、ドルトムントが決戦前日、ドイツ・デュッセルドルフに本社を置く武器製造法人ラインメタル社と3年間のスポンサー契約を結んだという記事を引用。なぜこのタイミングなのか……という間の悪さといい、まさかの兵器製造企業と手を組んだ共闘に、伝説のストライカーは疑問を投げ掛けている。
『ジ・アスレチック』によると、同社のロゴはユニフォームには入らず、スタジアムの広告板や記者会見などで掲示される。またスタジアムとクラブ敷地内の様々な広告スペースにも登場し、マーケティングの権利を持ち、イベントなども行っていくという。ブンデスリーガのクラブとドイツのこうした軍需・防衛企業とスポンサー契約を結ぶのは初めて。
同社はすでにウクライナで武器の修理工場も立ち上げて、積極投資に舵を切っている。軍事・防衛が民間の産業に完全に加わってくる、その一歩を意味しているのだろうか……。
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平和だからこそ迎えられる、このCLファイナルの舞台を前に一体なぜ!? リネカー氏はプロキャリア20年間568試合、イエローカードを1枚ももらわなかった。まさにクリーンを象徴する紳士でもあるスーパーストライカーは、このドルトムントの発表に、真正面から堂々と異を唱えている。