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アーセナル冨安健洋がヒザの負傷で米国ツアーに帯同せず。日本代表の消化試合に出場する必要あった?

冨安健洋。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA

「ロンドンに残って治療を受ける」とクラブが発表。

 イングランド・プレミアリーグのアーセナルFCは7月21日、プレシーズンのアメリカツアーに臨むメンバーをクラブ公式サイトで発表した。サッカー日本代表(SAMURAI BLUE)の冨安健洋(Takehiro TOMIYASU)だが、ヒザの負傷によりメンバーから外れることになった。

 クラブは米国ツアーに参戦する26選手を発表。ドイツEURO2024、USAコパ・アメリカ2024に臨んだ選手が外れている。加えてキーラン・ティアニーがハムストリング、冨安健洋がヒザに、それぞれ負傷を抱えるため、「ロンドンに残って、メディカルスタッフによる治療を受ける」と発表された。

 冨安は2023-24シーズン、昨年12月にふくらはぎを負傷して離脱し、その間にチームは首位から転落した。復帰直後、日本代表として1月のカタール・アジアカップに臨んだが、そのあと再びふくらはぎを傷めてまたも長期離脱を強いられた。

 シーズン終盤に復帰を遂げて、最後はリーグ5試合連続で左サイドバックとして先発するなど活躍。ただチームはまたもプレミア制覇を逃し、マンチェスター・シティに次ぐ2位で終えた。

 すると、すでにワールドカップ(W杯)3次予選(これまでの最終予選)進出を決めていた日本代表だが、冨安は6月の実質的な消化試合である2試合にも招集された。そして6月11日のシリア代表戦では90分間フル出場。パフォーマンスはまずまずで、決して調子が良いとは言えない印象であった。

 明らかに日本代表の活動を経たあと、冨安はコンディションを悪化させている。

 アーセナルでレギュラーとして活躍することが、日本のサッカー界にとって、どれだけ価値があることなのか。日本サッカー協会(JFA)が、日本でのサッカー人気への危機感を募らせ、責任感ある冨安もそういった状況を把握しているのは理解できる。

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 使命感のある冨安が、自ら代表招集を拒否することはないだろう。ただ欧州(オーストリア)でもプレーしているJFAの宮本恒靖新会長のもと、この冨安の状況が明示しているようなケガへのリスク対策、配慮は求められるところだ。

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