【日本代表】現時点の最強3-4-2-1を見たい!CFは仲川がベスト?
この布陣の肝にもなるCF、リベロの人選が難しいところ。(C)SAKANOWA
こんな布陣を見てみたい。リベロの人選も難しい。明日10日、E-1東アジア選手権で中国と激突。
[E-1選手権] 日本 – 中国/2019年12月10日19:30/九徳総合運動場
E-1東アジア選手権の日本代表対中国代表戦が12月10日、韓国の釜山で行われる。このあと香港、韓国との3試合が組まれ、森保一監督のもと、新戦力の発掘とフル代表と東京五輪世代の融合へ、いくつかの試みが行われると見られる。もちろん「テスト」だけで終わるのではなく、2年前に惨敗している韓国に勝っての優勝がノルマとなる。
初陣となる中国戦での「見てみたい布陣」を考えてみた。
招集メンバーを見ると、3-4-2-1にも、4-2-3-1(4-4-2)にも対応できる顔触れが揃う。むしろ、11月のU-22コロンビア代表戦(●0-2)で不発だった3-4-2-1に、もう一度トライしたいという思いが感じられる。
ならば、現時点での3-4-2-1最強布陣を見てみたい。欧州組が不在とはいえ、北海道コンサドーレ札幌、浦和レッズ、サンフレッチェ広島と、本家3-4-2-1のミハイロ・ペトロヴィッチ監督(→森保一監督など)の流れを汲むチームでプレーしてきた選手、さらには、布陣の考え方や戦い方の理論に共通項の多い風間八宏流から勝つ集団となっていった川崎フロンターレ組などが揃う。彼らが上手く一つになった時の力に懸けてみたい。
しかし、一つ懸念となるポジションがセンターフォワードだ。今回、コロンビア戦に続いて、上田綺世(鹿島アントラーズ)、小川航基(水戸ホーリーホック)が選ばれている。
ただ、コロンビア戦での二人は戦術理解度が乏しく、空回りを続けた。裏へ抜けてパスを受けることに意識を集中させがちで、チーム全体の間延びを誘発させるとともに前線トライアングルで崩す形を作り出せなかった。同システムで結果を残してきたCFの興梠慎三(浦和)、佐藤寿人(ジェフユナイテッド千葉)、小林悠(川崎)のように、ポストプレーを確実にこなして攻撃のリズムを作り、あわよくば裏を突く。彼らのような「軸」を最前線に作れないと、このシステムは上手く機能しない。そのあたりを、森保監督がどのように修正してくるのかも注目点となる。
そう考えると、むしろこのメンバーで、CFが最もフィットするのは仲川輝人か。アジリティを生かしてボールを引き出し起点になれて、前を向いて仕掛けることもできる。まずフィジカルの強い中国に通用するのか、楽しみな起用にもなる。
その意味では、FC東京から抜擢された田川も、周囲の特長を引き出すことに長けており、抜擢されれば楽しみな存在になりそうだ。
さらにシャドーに森島司(広島)、鈴木武蔵(札幌)、ボランチに大島僚太(川崎)が入れば、魅惑のセンターラインになる。どのように機能するのか――ちょっとワクワクする顔触れになるのではないだろうか。
また最終ラインも、立田悠悟(清水エスパルス)が不在になると、リベロの人選が難しくなる。フィード精度の高い三浦弦太にしてみたが、畠中槙之輔が機能するかも見てみたいところ。
U-22日本代表では、渡辺剛(FC東京)もこの位置で起用されている。ただ今回は渡辺の激しく火花を散らすマッチアップを見てみたいと考え、右ストッパーに配置してみた。
E-1東アジア選手権に臨む日本代表メンバーと大会日程は次の通り。
◆日本代表メンバー◆
GK
1 中村航輔(柏レイソル)
12 小島亨介(大分トリニータ)
23 大迫敬介(サンフレッチェ広島)
DF
19 佐々木翔(サンフレッチェ広島)
5 三浦弦太(ガンバ大阪)
4 畠中槙之輔(横浜F・マリノス)
15 渡辺 剛(FC東京)
2 菅 大輝(北海道コンサドーレ札幌)
21 古賀太陽(柏レイソル)
22 橋岡大樹(浦和レッズ)
MF
10 仲川輝人(横浜F・マリノス)
6 大島僚太(川崎フロンターレ)
18 橋本拳人(FC東京)
9 鈴木武蔵(北海道コンサドーレ札幌)
8 井手口陽介(ガンバ大阪)
16 相馬勇紀(鹿島アントラーズ)
14 森島 司(サンフレッチェ広島)
3 田中駿汰(大阪体育大学)
7 遠藤渓太(横浜F・マリノス)
17 田中 碧(川崎フロンターレ)
FW
20 小川航基(水戸ホーリーホック)
13 上田綺世(鹿島アントラーズ)
11 田川亨介(FC東京)
※室屋成は負傷により辞退
◆大会日程◆
12月10日(火)
中国 vs 日本
12月14日(土)
日本 vs 香港
12月18日(水)
韓国 vs 日本
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[文:サカノワ編集グループ]