【パリ五輪】永山竜樹の誤審問題、谷亮子さん「『待て』のあと5秒間、締め続けている。それでは納得いかない」。柔道男子60キロ級、銅メダル獲得も
パリ五輪表彰式での永山竜樹(左)とフランシスコ・ガリゴス。(Photo by Buda Mendes/Getty Images)
「待て」の声が聞こえなかった? という指摘には、「膠着状態が続いただけに…」。
パリ・オリンピック大会2日目・7月27日の柔道男子60キロ級準々決勝、日本の永山竜樹(Ryuju NAGAYAMA)がスペインのフランシスコ・ガリゴス(Francisco Garrigós)に敗れた“疑惑の判定”を巡る問題で、柔道女子48キロ級五輪2連覇、世界選手権7連覇を誇る谷亮子さんが翌28日にTBS『サンデーモーニング』にて「『待て』が出たあと、5秒間締め続けているように見える」と見解を示した。
ガリゴスが締め技に出て、永山が耐え続ける。そして審判が「待て」と両者に指示を出す。そこで永山は力を抜いた。ところが、さらにガリゴスは締め続けたため、永山が失神。それを見た審判団は「一本」で、ガリゴスの勝利を告げたのだ。
「待て」の段階で失神していたと審判が判定したことになり、明らかな「誤審」である。永山は「待て」の指示が出ていたはずだと訴えた。ところが判定が覆ることはなかった。
谷さんは「大歓声の中での試合なので、(「待て」の声がガリゴスに聞こえなかった?)そのような理由もあったかもしれません」と、スペイン人選手が聞こえなかった可能性もあると言うが、膠着状態が続いていただけにさらに締め続けたことに疑問を投げ掛けた。
「審判が『待て』を出すのは、膠着状態が続いた時。締め技では、『参った』による一本か失神した時。ただ、『待て』をしたあと5秒間締め続けていたように見えます。そうなると永山選手も納得がいきません。説明を受けたい、ということで畳に立ち続けていたと思います」
全日本柔道連盟は国際柔道連盟に文書による抗議文を提出したということだ。
”審判の監視”であるジュリーがいながら下された最終決定でもあた。むしろ、ジュリーがガリゴスの一本と見たということになりそうだ。
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永山は試合のあと、「待てと聞こえたから」と主張していた。敗者復活戦に回って銅メダルを獲得したものの、金メダルを目標にしてきただけに笑顔はなかった。