「ゴールのバリエーションが増えている」堂安律が語る日本代表&フライブルクでの『WB起用効果』
堂安律。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA
実感する手応え、「少しずつ生きてきている」。
[ブンデスリーガ 8節]RBライプツィヒ 3-1 フライブルク/2024年10月26日/レッドブル・アレーナ
ドイツ・ブンデスリーガ8節、前節を追えて3位だったSCフライブルクは2位だったRBライプツィヒに1-3の逆転負けを喫した。フライブルクの日本代表MF堂安律(Ritsu DOAN)は15分にダイビングヘッド弾で先制し、今季通算4点目を記録した。
前半はアウェーチームが主導権を握る時間が長かった。しかし後半開始早々に失点すると、そこでチーム全体が落胆してしまい劣勢に回ってしまった。堂安は試合後にかなり悔しさを募らせていたが、プラスの面もあると受け止めていた。
「チームとして、負けてはいけない試合。最低でも勝点1を取らないといけないゲームでした。ただ、ライプツィヒのような相手にこうしたゲームをできたのはポジティブ。もちろん僕たちはプロなので結果を求めてやっているので、すごく残念には思います」
勝てるチャンスはあっただけに……。堂安は現実を受け止めて、何ができて、できなかったのかを整理していた。
「(5バック気味にも対応していたが、逆に受ける形になったのでは?)いや、それはチームの戦術でもあります。昨年から自分がウイングバックをできることで、『チームにとってかなり大きなこと』と(ユリアン・シュスター監督から)言われています。戦術でハマらなければ、自分が空気を呼んで、5バックになって守り切るのは、悪くないかなと思います」
一方、ゴールシーンは、ヴィンチェンツォ・グリフォからのクロスを完璧なタイミングで駆け込み、ドンピシャで合わせた。見事な崩しだった。
「素晴らしいボールが来ましたし、彼があそこで持つと、かなりの高い確率でクロスが上がってくるのは分かっていたので、タイミングも良かったです。はい、いいゴールでした」
いろいろなフィニッシュの形から得点を決められている。堂安はそこに自身とチームの進化を感じ取っていた。
「カットインからのゴールもいい形で決められていますし、こうして今日のように背後を抜けてのゴールもあり、いろいろなバリエーションを今シーズンはできています。(日本)代表やチームでウイングバックをやっていることが、少しずつ生きてきていると思います」
その得点を求める貪欲さは変わらない。「決まればゴールならなんでもいいです」と、むしろあらゆる形からゴールにつなげていく決意を示していた。
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フライブルクは10月30日にDFBカップでハンブルガーSV、そして11月3日にはブンデスリーガで佐野海舟の所属する1.FSVマインツ05と、いずれもホームで対戦する。