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マインツのヘンリクセン監督が逮捕された佐野海舟の状況に言及「明日、彼が来ることを願っている」

佐野海舟。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA

「変えられないことを心配していても意味がありません」

 ドイツ・ブンデスリーガ1部1.FSVマインツ05に加入したサッカー日本代表(SAMURAI BLUE)MF佐野海舟(Kaishu SANO)が7月14日、不同意性交等の容疑により警視庁に逮捕された。この事件後初めて、マインツのボー・ヘンリクセン監督が同18日、佐野に関する状況について言及した。

 マインツは同日、地域リーグのアイントラハト・トリアーとの練習試合を0-3で落とした。『アルゲマイネ新聞』によると、ヘンリクセン監督はその試合後、佐野について、現在クラブが情報を集め調査中であると説明し、次のようにコメントしたという。

「(予定していた)明日、彼が来ることを願っています。クラブの誰もがそう願ったいます。とはいえ、それが現実的ではないことも分かっています。どうなるのか見守りましょう。まだ何も分かっていません」

 下位カテゴリーのクラブとの練習試合の敗戦となった。しかし指揮官は佐野の件が影響したとは言わなかったという。佐野の逮捕報道後、クラブは「可能な限り迅速かつ包括的に」この問題の解明に努めていると発表。指揮官は「変えられないことを心配していても意味がありません。何も私たちの手には負えません。大事なのは自分たちの仕事をすることです。選手たちは自分の仕事をして、ベストを尽くすのみです」と、それぞれの仕事に集中することの重要性を強調している。

 同メディアは「マインツ05が日本のJ1リーグの鹿島アントラーズから250万ユーロ(約4億2000万円)を支払って獲得した佐野は、レアンドロ・バレイロ(→SLベンフィカ)の後を継ぐはずだった。しかし、それはほぼ間違いなく失敗に終わるだろう」とレポートしている。

 マインツは日本で情報が報じられた17日、クラブ公式エックス(旧ツイッター、@1FSVMainz05)で、「マインツ05は新加入の佐野海周が母国で逮捕されたという日本のメディアの報道に驚いています。不明点も多く情報が不足しているため、私たちはこの報道についての評価やコメントはまだできません。私たちは可能な限り迅速かつ詳細にこの問題を明らかにするよう努力していきます」と声明を発表している。

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 一方、今夏まで在籍していたJ1リーグの鹿島アントラーズは、「すでに移籍手続きは完了しておりますが、元所属選手に関する事案であるためクラブとしても大変憂慮しております。事案の性質上、クラブでは詳細について把握できないため、今後の状況を注視してまいります」 とコメントしている。

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