【東アジアE-1選手権・過去10大事件簿】3位~1位│ジーコのスタメン総入れ替え、岡田武史監督の進退問題…1位は!
ジーコの思い切った決断。そこから坪井はレギュラーの座を掴んだ。写真は2003年大会の香港戦。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
2013年大会の柿谷曜一朗のようなヒーローが、今大会から生まれるか――。
ライバルとの激動のなかでの印象的な出来事をまとめた「東アジアE-1選手権・10大事件簿」。前編の10位~4位に続いて、今回はトップ3をどうぞ! 日本代表がさまざまな窮地を乗り越えて、今に至ることが分かる
3位 第1戦のメンバーに「喝」。ジーコが次戦で先発総入れ替え!
2005年大会初戦の北朝鮮戦で、0-1の敗戦を喫してしまう。するとジーコ監督は続く中国戦で、スタメン総入れ替えをする。坪井慶介、茂庭照幸らはそこで掴んだチャンスを生かして、ワールドカップ行きの切符を掴んでみせた。
2位 岡田武史監督の進退問題が噴出。日本サッカー協会会長が異例の「続投」声明
日本は第2戦の香港には勝ったものの、中国に引き分け、さらに最終戦で宿敵の韓国に1-3と敗れて1勝1分1敗で3位。岡田武史監督の進退問題が噴出し、大会後には日本サッカー協会の犬飼基昭会長がHPで「本大会を4ヶ月後に控えた今、岡田監督以外の監督にSAMURAI BLUEをゆだねる気は、技術委員会にも私にもなく、彼を信じて戦う覚悟でいます」(公式HPより)とコメントを発表。この大会の反省を生かし、日本代表が一丸となってチームを強化する方針を示した。
1位 柿谷曜一朗が躍動、痺れる劇的優勝決定ゴール!!
2013年大会、柿谷が圧巻のプレーを連発し、日本を初優勝に導いた。中国戦ではニアサイドをついて先制点を奪取。さらに工藤壮人のゴールもお膳立ちする。第3戦の韓国戦では、オフサイドラインぎりぎりを抜け出して1点目。そして後半アディショナルタイム、原口元気のドリブル突破からのシュートのこぼれ球にしっかり反応し、左足でねじ込んだ。柿谷に始まり、柿谷に終わる――。彼は翌年のワールドカップのメンバー入りも果たした。今大会もそのような主役が現れるか?
文:サカノワ編集グループ