【東アジアE-1選手権・過去10大事件簿】10位~4位│久保竜彦の圧巻ゴール、巻誠一郎のサクセスストーリーの始まり…
大迫勇也 写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
ジーコ時代の茂庭、巻、ザック時代の齊藤学…ワールドカップ出場へのきっかけを掴む。
東アジアE-1選手の男子が12月9日に開幕する。過去6大会を振り返ると、ライバル同士の熱い戦いのなかで印象的な出来事が起きていたことが分かる。2回に分けて「東アジアE-1選手権・10大事件簿」を紹介。まずは前編の10位から4位までをどうぞ!
10位 茂庭照幸、田中達也が代表初ゴール
2005年の第2回大会、茂庭が中国戦で阿部勇樹のFKのこぼれ球を押し込んで、代表初ゴールを記録。続いて田中もA代表ファーストゴールを決めた。試合は2-2の引き分けに終わったが、ここでアピールした茂庭はワールドカップ・ドイツ大会への滑り込み招集(田中誠の離脱による追加招集)を果たしている。
9位 初の最下位に沈んだが、柴崎岳が魅了
前回の2015年大会は1勝もできず最下位に沈んだ。そのなかで柴崎はヒールでのラストパス、鋭いスルーパス、クロス、ラインブレイクなど、様々な出色のテクニックを披露して魅了。数多くのチャンスを作り出していった。それだけに、勝利に導きたかった……。
8位 山瀬功治がスーパーゴール連発
岡田武史監督が就任したばかりの2008年大会では、山瀬功治が中国戦、最終の韓国戦と2試合連続で強烈なミドルを突き刺す活躍で貢献。いずれもスーパーショットだった。コンサドーレ札幌時代からの恩師でもある指揮官の期待に結果で応えた。
7位 え、俺でいいんですか?MVPに山口蛍
日本が初優勝を果たした2013年大会。2勝1分を収めた全試合に出場(2試合はフル出場、1試合は途中出場)した山口が大会MVPを受賞。ただ、「誰が見ても(柿谷)曜一朗だと思うが……と戸惑った」。ただ、彼の高い危機察知能力が、日本をしっかりと支えていたのは事実だ。
6位 大量10人初招集&工藤壮人、齋藤学、大迫勇也…初ゴールラッシュ!
2013年は大量10人を初招集し、さらに工藤壮人、齋藤学、柿谷曜一朗、大迫勇也が代表初ゴールを記録。まさに『初物尽くし』となった。しかもファインゴールが多かった。
5位 泥臭いプレーで貢献。巻誠一郎のサクセスストーリーの始まり
翌年にドイツワールドカップを控えた2005年大会、巻誠一郎が北朝鮮戦でデビューを飾り、ホスト国だった韓国との対戦では最前線で体を張って中澤佑二のゴールに絡んだ。自身の得点はなかったものの泥臭いプレーで貢献。その献身ぶりがジーコに買われて、その後、招集される機会を増やす。そしてあのワールドカップ・ドイツ大会でのサプライズ選出につなげた。
4位 ドラゴン久保竜彦が火を噴く2ゴール
日韓ワールドカップの興奮冷めやらぬなか日本で開催された2003年の第1回大会。大久保嘉人と2トップを組んだ久保が、小笠原満男、本山雅志のアシストから2ゴールを決める。前線での存在感は抜群で、相手を圧倒し続けた。得点王に輝き、新エース誕生を予感させた――。
文:サカノワ編集グループ