鹿島ジーコ像に登り浦和のユニ着せる。サポーターの非礼にクラブが謝罪

カシマスタジアムのジーコ像。(C)SAKANOWA

なでしこリーグのINAC対浦和レディースのカシマ開催の一戦で。

 浦和レッズは10月16日、14日にカシマサッカースタジアムで行われたなでしこ1部リーグ15節・ INAC神戸レオネッサ戦対浦和レッズレディースの一戦で、浦和レッズレディースの一部サポーターが、ジーコ像によじ登って浦和のユニフォームを着せる「極めて非礼な行為」をしたとして各方面に謝罪した。

 鹿島にとってクラブの象徴と言えるジーコ氏の功績をたたえた銅像が、同スタジアム内と鹿島スポーツセンターの間にある広場に建てられている。現在鹿島のテクニカルディレクター(TD)を務め、クラブ全般を見守りながら、助っ人勢の補強にも一役買ってきた。

 今回、54歳のサポーターがそのモニュメントによじ登り、浦和レッズのユニフォームやタオルマフラーをかける行為に及んだ。またその写真がSNSで拡散されていった。

 浦和は次のように公式ホームページで謝罪している。

「本行為は、スポーツを愛する方々へのリスペクトを著しく欠いた行為であり、ジーコTD、並びに鹿島アントラーズの関係者様やファン・サポーターのみなさま、そしてサッカーに関わる大変多くの方に不快な思いを抱かせてしまったことを深くお詫び申し上げます。

 また、ホームチームであるINAC神戸レオネッサ様にも多大なるご迷惑をおかけしたことをお詫び申し上げます。

 クラブとして、既に行為者に対して、事実確認等を目的とした聴取を開始しており、詳細を確認の上、適正に対処してまいります。

 浦和レッズは、いかなる場合においても、侮辱的な行為を許すものではなく、厳しく対処してまいります。 引き続き『安全・快適で熱気ある満員のスタジアム』実現に向け、ご理解、ご協力のほど、よろしくお願い申し上げます

【浦和レッズ理念】 “浦和レッズの宣言” 浦和レッズはサッカーを初めとするスポーツの感動や喜びを伝え、スポーツが日常にある文化を育み、次世代に向けて豊かな地域・社会を創っていきます」

 今回はレディースの試合で起きたものの、浦和レッズのトップチームの試合でも、今季複数回にわたって問題が発生。7月の横浜F・マリノス戦ではサポーター同士の衝突を巡り、浦和がリーグから制裁金200万円とけん責の処分を受けている。その際、浦和の立花洋一社長は次のようにコメントしていた。

「 Jリーグをはじめ、関係するみなさま、そしてサッカーに関わるすべての方々に対し、度重なる違反行為について深くお詫び申し上げます。

 今後、浦和レッズはルール違反や暴力行為を根絶します。もしそのような行為が行われた場合、厳しい処分を科していきます。今後、浦和レッズが同様の違反を繰り返した場合は、そのことを重く考慮して制裁金以上の制裁を科すこととするとJリーグからも伝えられております。
2014年の差別的横断幕事案に端を発した無観客試合やすべての横断幕掲出禁止に至った苦しい過去を二度と繰り返してはいけません。

 ルールを遵守するという点においてはクラブ主導で、サポーターに対して本気でクラブの覚悟を示して理解を求めて参ります。

 暴力行為についてはいかなる事情においても許されるものではなく、再発防止策においては、Jリーグのご支援も賜りながら取り組んで参りたいと考えております。

 また、Jリーグ、Jクラブ並びにサポーターとの信頼関係を保ちながら取り組んでいく所存でございます」

 そのように立花社長はJリーグから『制裁金以上の処分を科す』と警告を受けていることを明かしている。クラブとしても、多くのサポーターがいるだけに、それぞれにモラルある行為を呼びかけるしかない。にもかかわらず起きた今回の事案。レディースの試合だったものの、鹿島の象徴であるジーコ氏の像に対する侮辱行為であり、結果的に前述した立花社長の文言が伝わっていないという現実的な問題も浮かび上がってしまった。

関連記事:横浜と浦和に200万円罰金など制裁。立花代表「無観客試合などに至った苦しい経験を二度と繰り返してはいけない」

[文:サカノワ編集グループ]

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