元日本代表アギーレ監督、“襲撃”を受けて頭部から流血。メキシコ代表がホンジュラスに0-2敗戦
頭部を負傷し流血するメキシコ代表のアギーレ監督。(Photo by Jorge Salvador Cabrera/Getty Images)
試合後、スタンドから投げ込まれた缶ビールが当たる。
サッカーのメキシコ代表が日本時間11月16日、アウェーのフランシスコ・モラザン・スタジアムスタジアムでのCONCACAFネーションズリーグ準決勝ファーストレグのホンジュラス代表戦を0-2で落とした。すると試合直後、スタンドから投げ込まれた中身の入った缶ビールがメキシコのハビエル・アギーレ監督(Javier Aguirre)の頭部を直撃し、流血するアクシデントが起きた。
試合はメキシコが主導権を握ったものの、64分、83分の失点で敗れた。そして試合終了の笛が吹かれたあと、約2万人収容のスタジアムのメインスタンド前で、アギーレ監督が相手チームのスタッフなどと握手を交わしていく。すると調子に乗ったホンジュラスサポーターから様々な物が投げ込まれ、勢いよく飛んできた缶ビール(一部では瓶ビールとの報道も)がアギーレ監督の右頭部に当たった。
元サッカー日本代表(SAMURAI BLUE)の指揮官でもあるアギーレ監督は気にせず、そのあとピッチの中にも入って選手などとも握手を交わしていく。ただ、頭部からの流血はどんどんひどくなり、慌てて飛んで来たメディカルスタッフが、監督の頭部を止血したり治療したりしながら一緒に歩いた。
『マルカ』によると、アギーレ監督はそのあと「なにもない。なにもない。試合の結果はクリーンなもので、勇敢なものだった」と、ケガには一切触れなったそうだ。
一方、ホンジュラス代表のレイニルド・ルエダ監督は「最後に起きたのは悲しいことです。ホンジュラスのスタジアムでも、世界中のスタジアムでも、二度と起きてはならない。メキシコ代表、アギーレ監督に謝罪させてください。このような事態は、私たちの社会でもあり得ない出来事です」と、ホンジュラスを代表して謝罪した。
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監督や選手はスタジアムで最も守られなければいけない主役でもある。CONCACAF(北中米カリブ海サッカー連盟)、あるいはFIFA(国際サッカー連盟)から、ホンジュラスサッカー連盟とホンジュラス代表に対し、かなり重い処分が下されることになりそうだ。